●相づちを打つ
相手が話している時に、次に自分が何を話そうか考えていたり、自分自身のことを考えていると、相づちはなかなか打てません。耳は聞くモードになっていても、頭が話すモードになっているからです。耳も頭も聞くモードになっていないと、相づちはなかなか打てないのです。
話しやすい環境をつくるためには、聞き手が話を肯定的に受け取ることが大切です。自分の話を否定的に聞かれていることが分かると、話し手は話す気がしなくなってしまいます。
カウンセラーの姿勢として重要なものに、「受容」があります。相手の言ったことを肯定的に捉えるということは、相手の言ったことは相手のこととして認めるということです。
セラピストには、自他の区別が要求されます。
相手の話を聴く時には自分の意見は出さず、相手の気持ちを肯定しながら聴いているのです。そしてそれを確かめるものの一つに相づちがあります。
相手の話が聴けなくなってくると、相づちが打てなくなります。