●自分の話をしない
セラピストはクライアントに対して、自分自身の話をしません。
これは相手から聞かれても話さないという防衛的態度からではありません。
クライアントは、自分の話を聴きにきてもらっているのであり、セッションを受けにきているのであって、セラピストの話やアドバイスを聞きに来たのではないからです。
●自分自身の基準を知る
いつも安定していなければならない、怒ってはいけない、うじうじしてはいけない、
いつまでも悩んでいてはいけない…等。
人はそれぞれ、自分に対する「こうあるべき」「こうあってはならない」という思い込みを持っていることが多いものです。
カウンセラー自身が自分自身に対してこういった思い込みを無意識のうちに持っている場合、その思い込みと同じクライアントには何故かイライラしてしまう…など、苦手意識を感じることがあります。
自分の基準が自分自身に許していないことを、クライアントがしているのを見て、無意識のうちにイライラしてしまうのです。
あなたは自分自身に対して、どうでなければならないと思っているでしょうか。
自分自身に対して持っている基準にも、ときどき目を向けてみてください。ただこれは、「自分自身に対して基準を持っているのはいけないことだ」というのではありません。
自分はこんな基準を持っているのだと知り、認めるだけでいいのです。