霊気療法の創始者である臼井甕男先生は、「大宇宙の自然法則と、小宇宙である自分との精神が常に統一され、一体となならなければならない」と、よく話されていたと伝えられています。
また、臼井先生は次のようにも言われています。
「宇宙全体が私の外に存在し、宇宙の内に私は在る」
「私の内に“光明”が在して、 “光明”の内に私は在る」
とも教えられたと言われています。
それでは、臼井先生は、霊気をどのようなものと認識しておられたのでしょうか。
臼井先生の遺された『霊気療法指針』その他に、次のような記述があります。
① 宇宙間の森羅万象(存在するもののすべて)は、ことごとく霊気を保有している。
② 霊気療法は、「宇宙間の霊能に基づく霊気の独創療法」である。
③ 霊気療法は「心霊的療法」とも「物質的療法」とも言うことができる。
その理由は、術者の身体のいずれの所よりも「気と光を放射する」が、ことに眼・口・手より多く発現する。
ゆえに、患者を2~3分凝視したり、呼気を吹きかけたり、手でさすったりすると、効果がある。
④ 人間自身を壮健にし、思想の穏健と人生の愉快を増進するために、この療法を公開授与する。
⑤ 「第1に志を善にし、第2に肉体を健全にし、平和と事業の生活を全うし、その傍ら他の病者を癒し、自他ともに幸福を増進せる」ことを使命とする。
②と④、「霊気と霊気療法の本質」について述べられたものです。
① 「すべてのものに霊気がある」という表現ですが、「存在するもののすべては波動で構成されている」というのが現代科学の結論であり、波動は同時にエネルギーであるとされていますので、現代の言葉でいえば「霊気は波動的かつ精妙なエネルギーである」ということになります。
したがって、「霊気=波動エネルギー=根源的かつ精妙なエネルギー」であると思われます。
② 次に、「宇宙間の霊能に基づく霊気によって、癒しを行うのが霊気療法である」とされていますが、宇宙間の霊能、霊気とは「宇宙に存在する不思議な働き」ということで、そのような不思議な働きを持った精妙なエネルギー(愛・調和・癒しの波動を持った大宇宙の意識エネルギー)によって癒しを行う療法である、という解釈できます。
③は「霊気療法とはどのようなものか」について述べられたもので、「体のどの部分からでも気と光が放射され、これによって癒しが行われる」という意味の表現がなされており、霊気療法は、まさに「気と光の活用によるヒーリングである」と明確に言われるわけです。
④⑤は「霊気療法をどのように活用すべきか」について書かれたもので、「霊気療法をもって、自らを健全にし、内なる希望を増し、平和で愉快な人生を送ると共に、『自分だけでなく、他に幸せを増進させる』ことがその使命であると認識し、自他ともに幸福を増進しよう」と、愛のことを呼びかけておられます。