《レベル3》自己浄化と自己向上のための技法(2)《波動呼吸法》

レイキ レベル3 «神秘伝»


 人は、心の状態によって呼吸が変化します。リラックスして心が落ち着いているときは呼吸は深くゆっくりとなり、不安や緊張のあるときは呼吸は浅く、テンポも早くなります。「息」という文字を分解すると「自」「心」となります。

 

 呼吸は意識状態に影響を与えるとともに、意識状態もまた呼吸に影響を与えます。

呼吸と意識状態が連動できるように、目指す状態を意識しつつ呼吸を支持することで、「同時に、意識状態が高まるようになる」のです。呼吸とともに「ハー」という振動音を出す「波動呼吸法」は、宇宙と意識的に共鳴し、エネルギーの流れを良くし、不要なものを浄化し、自己浄化と自己向上を促進するスイッチのような方法です。

 私たちは通常の呼吸においても、存在のすべては波動であるように、呼吸そのものも波動であり、その振動で肉体的な調和(自律神経系、内分泌系、免疫系など)と精神的な調和(同調機能)の役割を持っています。

 この波動に意識的に「音」という媒介を加えることによって、波動呼吸法はさらに強力な浄化と活性化の技法になります。

 ハーという振動音は、宇宙のはじめの根源音であり、神道では「ひふみ祝詞」の中にも根本的な母音音で、宇宙エネルギーと響き合い、自己浄化、自己向上、能力開発などを促進します。理屈を気にせずに、この「ハー」という音とともに行う呼吸法を「波動呼吸法」として取り入れ、能力開発に活用してください。

波動呼吸法は、ただ一つのポイント(ハーという呼気で実行する)だけ注意すれば、今すぐ実行できる簡単で強力な方法です。力まずに、リラックスして実行してください。

① 楽な姿勢であれば、立っても座っても自由です。(椅子に座った場合を説明します)

② リラックスし、両足を少し開いて座ります。背もたれや、ひじかけにもたれません。掌は上にして両膝の上に置きます。肩の力を抜き、背筋を伸ばし、足の裏を床につけます。

③ 眼は閉じるか、半眼にします。額、目、首肩から力を抜き、口からハーとため息のように、気息(息の振動音)で可能な限り長く吐き出します。最初は無理のない範囲で、できるだけ長くしていきます。30秒を目標に練習し、最終的には40秒できるようにしてみてください。

④ このように、ハーという振動音を出しながら、吐く息だけに集中し、限界まで吐き終わったところで自然に息を吸って、また「ハー」と吐きます。すると自然に心が入ってきて、吸気は自然に行われます。よくに慣れてくると、波動呼吸法を行っているだけで瞑想のような意識状態に入ります。

⑤ 初心者はまず5分間、できれば10分間続けてみましょう。慣れてくると、時間の経過が早く感じられます。もし、何かの理由で鼻から吸っても構いません。波動呼吸法では、吸気に意識を向けず、できるだけ気を消す方に移行することが大切です。それよりも、呼気にムラがなく、できるだけ均一なバイブレーションを発生させるように、意識を集中してください。

 最初は小さく口を開け、口腔内に響くように意識します。あごは少し一カ所の手で押さえると安定します。姿勢を整えて、振動音を自分の耳で確認してみてください。

⑥ 波動呼吸法は、他の腹式呼吸と同じように各種の生理的効果をもたらします。横隔膜の上下運動によって、内臓の働きが活発になる。酸素の取り入れ量が増加して血液がサラサラになる。副腎が刺激され、自律神経が働きが改善される。免疫力が強化され、病気への免疫機能が上がる。活性呼吸でエネルギーが高まる。深いリラクゼーションが得られる、など様々な効果が期待できます。

⑦ 波動呼吸法は、これらの効果のほかに、各チャクラを共鳴させる精妙な波動音を発振して、全身のチャクラを活性化し、意識の拡大と同調して新たな状況を創造することに役立ちます。

⑧ また波動呼吸法は、基本を身につけるまでは、呼気とともにハーという振動音を発生させることが必要ですが、マスターした後には、鼻呼吸口から息を吐きながら、ハーという振動音を心で響かせるだけでも、同様の効果が得られるようになります。

⑨ 波動呼吸法は、現代氣法の能力開発にも、レベルアップにも、自己浄化にも活用する最も基本的な技法となっています。


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