《カウンセリング》カウンセラーとしての心構え

カウンセリング〜アドバイス〜

  1. 守秘義務

クライアント個人およびカウンセリング内容に関する情報は、絶対に他人に話してはいけません。それは親子であっても同じで、子どものカウンセリング内容を親に伝えることは厳禁とされています。それを承諾される方のみ、カウンセリングを受け付けています。
カウンセラーとしての守秘義務については、初回カウンセリング時に必ずクライアントに伝え、安心してもらうようにしましょう。

  1. ラポール(信頼関係)

カウンセリングでは、カウンセラーとクライアントとの間に十分な「ラポール(信頼関係)」が構築されていることが重要です。
ラポールとは簡単にいえば、「このカウンセラーだったら、相談してみたい」とクライアントが思える状態のことです。初回のカウンセリング時、このラポールを築くことが特に重要です。クライアントの気持ちに寄り添って、十分に共感し、「聴いて」ください。
またそれ以外にも、カウンセラーの立ち居振る舞いから「安心感」が伝わっていくことがとても大切です。

自分はまだ初心者だから…と、恐縮する必要はまったくありません。クライアントのために、堂々とカウンセリングを行ってください。

  1. どこまでクライアントに「ペーシング」できるか

シータカウンセリングでは、どこまでクライアントに「ペーシング」(添うこと)ができるかが問われます。
ペーシングとは、何もカウンセリングのスキルとしての「言葉のペーシング」だけではありません。相手の心、気持ちに心から共感し、寄り添っていくこと…「共感」と「同情」は違います。
シータカウンセリングでは、「ペーシング」が特に重要です。

  1. 感情は「感じ切る」と流れてゆくもの

うれしい、楽しい、幸せ・・・
さみしい、悲しい、悔しい、怒り・・・
前者が良い感情で、後者は悪い感情だと思ってはいませんか?
この世の中に、感じてはいけない感情などありません。感情そのものに善悪はなく、
どんな感情も人間にとって健全なものです。
「怒りなど感じてはいけない」と押し込めてしまうことの方が、よっぽど不健全なこ
とです。

感情とはエネルギーであり、エネルギーの本質は一か所にとどまるのではなく、「流
れてゆく」ということです。しっかりとその感情を「感じ切る」ことをすると、自然と
流れてゆきます。
それがいつまでもそこにとどまっているのは、「感じてはいけない」と無理に抑え込
もうとするからなのです。

  1. すべての答えは「潜在意識」にある

クライアントが、今抱えている問題の答えは、すべて本人の「潜在意識」の中にあり
ます。決して「カウンセラーが答えを持っている」のではないのです。
カウンセラーからのアドバイスは不要です。クライアントの領域に、カウンセラーが
踏み込んではならないのです。

必要な気づきは必ず必要な気づきが起こり、癒しが起こります。
例えば、数回カウンセリングを行っても、なかなかカウンセラーの思うような効果が
現れない…ということもあるかもしれません。

でもそれは、カウンセラーの勝手な思い込みであり押しつけです。
カウンセラーであるあなたが、結果を急いであせる必要などないのです。
カウンセラーの仕事は、「クライアントが自分で問題解決していくサポート」であり、
トランスパーソナルカウンセリングにおいてそれは、「潜在意識にある本当の答えにク
ライアント自身がたどりつく」ことに他なりません。
必要な答えはすべて、クライアントの潜在意識から、クライアント本人が受け取って
いくのがカウンセリングです。

カウンセリングの主役は、カウンセラーではなくクライアントなのです。
はい、文字起こししました。

6.カウンセリングと相談業務の違いを理解しておく

カウンセラー自身の考えや価値観は、クライアントにとっては無関係なことです。
カウンセラーがクライアントと同じような経験をしたことがあったとしても、「私もそんなことがあって…」と、自分の話を始めないようにしましょう。
(カウンセリングにおいて、カウンセラーが「私は〜」という事柄を使うことは、まずありません)

クライアントは、カウンセラーの話やアドバイスを聞きに来てのではありません。
クライアントの話を聞いて吐き出してもらうこと、もってのほかです。カウンセリングでは、クライアントを一切批判してはいけません。

クライアントが、「ここに来ると共感してもらえる」「受容してもらえる」と安心感を感じられることで、カウンセラーとのラポールも深まっていきます。

7.リップサービスは不要

クライアントは、表面では平気そうに振舞っていたとしても、それぞれにいろいろな思いを秘めてセッションにやってきます。

例えば、とても背が高くてスタイルのよい人がセッションに来た際に、「背が高くてモデルさんみたいね。うらやましいわ」などと軽々しく言葉をかけることは慎んだ方がよいでしょう。
もしかしたら本人にとっては、背が高いということ自体が悩みの原因かもしれないからです。

せっかくその悩みを聞いてもらおうと思ってセッションに来たのに、カウンセラーからそのような一般論をいきなり言われてしまったのでは、クライアントは本当の気持ちを話せなくなってしまいます。

カウンセリングでは、こういったリップサービスはまったく不要です。

  1. クライアント本人に「問題を解決したい」という意欲があることが大前提

カウンセリングでは、クライアント本人に「問題を解決したい」という意欲があることが大前提となります。
例えば、「子どもにカウンセリングを受けさせたい」と、親が子どもをカウンセリングに連れてこられたとしても、子ども本人が「カウンセリングを受けたい」という意欲を持たない限り、カウンセリングを行ったところで未来への効果は望めません。
ここに、喉の渇いた馬の話を思い出します。この馬は、水を飲まないとこのまま死んでしまいます。そこで飼い主が水飲み場までこの馬を連れていったとしても、馬が水を飲まなければ、馬に命を与えることはできません。
カウンセリングも、これと同じことがいえるのです。

  1. 「あなたはあなたのままでいい」

「あなたはあなたのままでいい」…これが、シータカウンセリングの最大のコンセプトです。

今の自分を丸ごと受け入れること。これがカウンセリングの最終地点です。
でもこれは、クライアントだけに当てはまることではありません。カウンセラーであるあなた自身も、「あなたはあなたのままでいい」のです。

・カウンセラーなんだから私生活もいつも穏やかでなければ…
・私なんかカウンセラーとしての資格がない…
・自分だってまだまだ問題だらけなのにカウンセリングなんてできない…

こんな風に、自分を責める必要はありません。カウンセラーだって普通の人間です。神様ではありません。

向上心を持つことや自身の課題を解決していこうとするのは大切なことですが、カウンセラーが完璧な人間である必要など、どこにもありません。
「あなたは、あなたでなければならない!」と、がんじがらめのカウンセラーから、カウンセリングを受けたいですか?

「あなたはあなたのままでいい」…カウンセラー自身がそう「ある」ことで、同じ空間にいるクライアントにも、その空気が伝わっていくのです。

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