カウンセリングを学び進めていくと、多くの人が感じるのが「心ってどう動いているの?」という素朴な疑問です。とくにアドバンスレベルになると、クライアントの深い部分に寄り添うためにも、心の成り立ちや感情の構造をより体系的に理解することが不可欠になります。
この記事では、カウンセリングのアドバンス段階で重要となる「心の仕組み」を、専門知識を初めて学ぶ人にも分かりやすく解説していきます。
心は“意識”と“無意識”の2層構造でできている
カウンセリングで最も基本となるのが、意識と無意識の関係性です。
意識:自分が気づいている思考・感情・判断 無意識:普段は気づいていないが行動や感情に影響を与える領域
実は、私たちの行動や選択の多くは無意識に左右されています。
たとえば「人に気を遣いすぎて疲れてしまう」「同じ失敗を繰り返してしまう」といった悩みは、意識の努力だけでは改善しないことがあります。これは無意識の“思い込み”や“パターン”が深く関わっているためです。
アドバンスカウンセリングでは、この無意識の領域に優しくアプローチし、クライアントが気づいていない心の動きを丁寧にひもといていきます。
感情は“反応”であり、その奥に本当のニーズがある
心の仕組みを理解するうえで欠かせないのが、感情の役割です。
怒り、不安、悲しみ、イライラ…。
これらの感情は、表面的には厄介なものに見えますが、実は「大切なニーズが満たされていない」というサインでもあります。
たとえば
怒りの奥には「理解してほしい」 不安の奥には「安心したい」 悲しみの奥には「つながりを感じたい」
といった、もっと根源的な欲求が隠れています。
アドバンスカウンセリングでは、この“感情の奥のニーズ”を見つけることが大きなテーマとなります。
表面的な感情に振り回されるのではなく、その根本にある気持ちに寄り添うことで、クライアントが本当の自分を取り戻していけるのです。
心のパターンは“過去の経験”によって形づくられる
心の仕組みを語る上で避けられないのが、「過去の経験の影響」です。
心理学では、幼少期の体験や過去の人間関係が、無意識の思い込みや行動パターンの形成に深い影響を与えると言われています。
たとえば
“いつも我慢してしまう” “人の顔色をうかがってしまう” “自信が持てない”
といった傾向も、過去に身につけた心の習慣によるものです。
アドバンスレベルのカウンセリングでは、過去を掘り下げて責めるのではなく、「なぜ今の自分がそう感じるのか」を理解し、不要なパターンを優しく手放していくサポートを行います。
自己理解が進むと“選択できる自分”に変わる
心の仕組みを理解する一番のメリットは、自分の感情や行動を選べるようになることです。
無意識のパターンに振り回されている時、私たちは「気づかないうちに同じ反応をしてしまう」状態です。しかし、心の成り立ちを知ることで、
「なぜそう感じるのか」 「その感情の奥に何があるのか」 「どのパターンが自分を苦しめているのか」
がハッキリしていきます。
すると、同じ出来事が起きても、以前とは違う選択ができるようになるのです。
これは、アドバンスカウンセリングが提供できる最大の価値とも言えます。
まとめ:心の仕組みを理解することは“生きやすさ”につながる
アドバンスレベルのカウンセリングで学ぶ心の仕組みは、決して難解な理論ではありません。
むしろ、自分の人生をより穏やかに、自由に生きるための“地図”のようなものです。
意識と無意識 感情とニーズ 過去の経験とパターン 自己理解と選択
これらを深く理解すると、クライアント自身が「自分で自分の心をケアできる力」を取り戻していきます。
心の仕組みを知ることは、誰にとっても大きな財産です。
アドバンスカウンセリングはその扉を開き、より生きやすい未来へ導くサポートとなるでしょう。

