レイキレベル2(奥伝)に進むと、新たに学ぶ大きなテーマのひとつが「遠隔ヒーリング」です。
これは、実際に相手の身体に手を当てなくても、離れた場所や時間を超えてレイキを送ることができる技法です。
レイキの本質は“宇宙に満ちるエネルギー”であり、物理的な距離や時間の制限を受けません。
だからこそ、心を通じて繋がることができるのです。
■ 遠隔ヒーリングの基本的な考え方
遠隔ヒーリングは、「レイキのエネルギーは意識の届くところまで流れる」という原理に基づいています。
エネルギーは“空間”ではなく“意識”を媒介として流れるため、
カウンセリングのように相手の心に寄り添う姿勢でレイキを送ることができます。
レイキの創始者・臼井甕男先生も、心と心の交流こそが癒しの本質であると説かれました。
その教えを体現するのが、この「遠隔ヒーリング」なのです。
手を当てなくても、レイキの波動は確かに届き、相手の魂・心・身体を包み込みます。
■ シンボルとコトダマの活用
レイキレベル2で学ぶ3つのシンボルとコトダマの中で、遠隔ヒーリングを支えるのは第三シンボルです。
このシンボルは「時空を超える」性質を持ち、過去・現在・未来、または遠く離れた相手とも繋がることを可能にします。
このシンボルを用いることで、
・離れて暮らす家族や友人へのヒーリング
・過去のトラウマの癒し
・未来の出来事(試験・面接・手術など)へのサポート
など、さまざまな場面でレイキを届けることができます。
遠隔ヒーリングを行う際は、まず静かに心を落ち着け、相手を思い浮かべましょう。
顔や姿が思い出せないときは、名前を心に唱えるだけでも構いません。
その上で、第三シンボルを描き、コトダマを唱え、
「このレイキエネルギーが、最も調和的な形で届きますように」
と意図します。
レイキはあなたの思考ではなく、宇宙の愛の波動として働きます。
■ 遠隔ヒーリングの実践方法
ここでは一般的な遠隔ヒーリングの流れを紹介します。
自分なりにアレンジしても問題ありません。
大切なのは「思い」と「信頼」です。
静かな場所でリラックスする 呼吸を整え、心を穏やかにします。 瞑想のように、頭を空にする時間を持ちましょう。 相手を思い浮かべる ヒーリングを送りたい相手を心に描きます。 写真や名前を書いた紙を用いても構いません。 第三シンボルとコトダマを唱える 心の中でシンボルを描き、その波動を相手に送ります。 第一・第二シンボルを組み合わせて使うと、より深い癒しになります。 レイキを送る意図を明確にする 「愛と調和のエネルギーが届きますように」と心の中で意図します。 あとは宇宙にゆだねるように、ただ穏やかにエネルギーを感じましょう。 最後に感謝を伝える 送り終えたら、「ありがとう」「必要な形で届きました」と感謝を込めます。 これでエネルギーの循環が完結します。
このとき、送る側が「癒してあげよう」と思うのではなく、
「光の流れを見守る」意識でいることがポイントです。
レイキは“私”の力ではなく、“宇宙の流れ”そのものだからです。
■ 遠隔ヒーリングの応用と活用
遠隔ヒーリングは、単に人へ送るだけでなく、
場所・出来事・時間などにもエネルギーを届けることができます。
たとえば、
・出勤前に職場にレイキを送る
・家庭の空間を整える
・試験や発表の前日に送っておく
・未来の自分に癒しを送る
といった形でも活用できます。
また、過去の出来事の癒しにも非常に有効です。
つらい記憶に対して「もう大丈夫」とレイキを送ることで、
その時の自分が癒され、今の心が軽くなる感覚を得る人も多いのです。
■ 遠隔ヒーリングがもたらす気づき
遠隔ヒーリングを続けていくと、「距離」や「時間」という概念が少しずつ薄れていくことに気づきます。
人と人とのつながり、自然とのつながり、宇宙とのつながり――
すべてが“ひとつの意識”の中で動いているという感覚が広がります。
その気づきは、レイキを学ぶ大きな意義のひとつでもあります。
遠隔ヒーリングは、単なる技法ではなく、**「愛の意識に目覚める実践」**なのです。
あなたが心から誰かを想い、光を送るとき、
その光は同時にあなた自身も癒しています。
■ まとめ
遠隔ヒーリングは、レイキレベル2の学びの中でも特に神秘的で感動的な体験です。
物理的な距離を超えてエネルギーが届くということは、
私たちが“意識の存在”であることを教えてくれます。
相手を想い、祈り、光を送る。
それだけで、世界のどこかで誰かの心が少し温かくなる。
それがレイキの持つ優しさであり、宇宙の法則そのものです。
遠隔ヒーリングを通して、
「癒すこと」と「愛すること」が同じであると気づくとき、
あなたのレイキは、さらに自由で、深く、美しい光へと変化していくでしょう。

