アファーメーション(AFFIRMATION)法は、日本語で「肯定的宣言」と訳され、「肯定的な言葉」で表現されます(前向きな言葉、自分を励ます言葉などの意味で、使われることもあります)。
①「私は自分の人生を肯定的に、積極的に、調和的に生きます」という、自己の生き方の姿勢(方向性)を示すもので、それは「自分に向っての宣言」です。
② 自分の人生を意識あるものとするために、まず「達成されたイメージ」を創造し、現実をその「イメージに向って実現していこう」という技法です。
③ 宣言されたビジョンに向って、継続的に焦点を合わせ続け、それが達成されるまで、表面意識と潜在意識の両面から、絶えず同じ方向に意識エネルギーを注いで行こうとするものです。
「常に前向きに、肯定的に、積極的に人生を歩みたい」と強く希望し、努力し続けているのに現実の人生はそうならない…。このような悩みがあるとしたら、潜在意識の声を聞いてみる必要があります。
自分の気づかないうちに「私はダメな人間だ」「私の言うことは誰も認めてくれない」「いくらやってもダメだ」「うまくいく筈がない」「諦めた方がよい」などと、潜在意識の中で、繰り返し繰り返し思い続け、信じかけているとしたら、どれだけの努力もむなしいです。
アファーメーションは、そのように録音された古いテープがあれば、新鮮で前向きで、創造的な新録音テープに取り替えようとするのです。
私たちの記憶を観察してみると、過去の経験や映像が一種の刷り込み(印刷)となって存在し、一定の感覚パターンを形成して、「表面意識に正反対のことをインプットしている」のを発見して驚くことがよくあります。
とくに子供のころは、先生や両親の価値観を無批判に受け入れ、潜在意識に刷り込まれていることもあって、なかなか潜在意識の内容が分からず、表面意識でいくら前向きな考え方を取り入れようとしても、容易に表面意識に受け入れてくれません。それらを消すには、カウンセリングや内観、各種セラピーなどがありますが、自分一人で行うことは困難です。悠然かつしっかりとした技法を使ってみることも有用でしょう。
しかし、そのような技法に立ち入らなくても、霊気波動によりアファーメーションを実行することにより、本来の自己に基づき、創造的に生き直すことが可能です。
その際に、潜在意識の奥底にある「刷り込み」がなされていたとしても、「魂のレベル」までの刷り込みには不可能で、「魂の本質」は影響を受けていないからです。潜在意識よりもさらに深いレベルにあるアファーメーション(=魂の自覚を示す言)をよく知ることにより、深く自分の言葉が反応してくるようになります。
したがってアファーメーションの言葉は、自分自身の魂の真実を表現するものでなければなりません。それが自分の「こうありたい姿」「こうなりたい」選択です。
日々の生活の中で、「こうなれたら良い」「できたらよい」などの思いではなく、「私は〜である」(現在完了形・断定形)で表現されることが基本です。
「こうなりますように」や「〜できますように」が浮かんできても、自分の深部それを把握するのは難しいと感じたときには、「〜のように振る舞う」「〜のように感じる」「〜と一致する」言葉を借りて、その状態が来たようにふるまっていく(=実行して行きましょう)もっとも大切なことです。