《レベル3》臼井先生の霊気法の神髄(2)《臼井先生の遺された教え》

レイキ レベル3 «神秘伝»

臼井霊気療法の教義に、「今日だけは、怒るな、心配すな、感謝して、業をはげみ、人に親切に」という五戒があります。非常に平易な教文ですが、ここに霊気法の神髄が含まれています。

今日だけは 人間が、地上で学びを進める中での、「今日一日の大切さ」を説かれたものです。

私たちがこの地上に存在する期間は、この地上で、私たちの「必要な学び」が完了するかどうかは、「今日一日」がどうのようであったかによって決まります。

過去・現在・未来の中で、現実に存在するのは「現在」だけです。「過去」は過ぎ去った日であり、「未来」はまだ来ていない日、「今日」だけが「今ここに存在している日」として現実に存在しています。したがって、「今日一日」だけは「今ここ」に存在し、「今日」「明日」を生きているのが、結果的に「今日一生を生きる」ということになります。「今日」というこの一瞬一瞬が集積され、「今日一日を大切に」ということが、これの人生を決定づけることになるのです。「今日一日大切にして、ここに生きよう」という教えです。そして、「今日だけは」というのは、「五戒」の実践にとっての基本語彙です。

怒るな 怒りの感情は、他人を傷つけ自分も害するので、そのような想念を持ってはならないという教えであります。さらに、喜怒哀楽の感情に振り回されてはいけないという教えでもあります。

感情こそが、カルマを生む最大の原因であるからです。「中口の怒り」の強い人ほど感情の起伏が激しく、自らを苦しめることになります。「怒り」や「憎しみの感情をエスカレートさせ、自分自身を破滅に追い詰めてしまいます。霊気の活用によって、精神と感情のバランスを回復させ、心の静寂と安らぎの境地を獲得することができます。

心配すな 今日一日、正しく努力した後は、すべてを大宇宙に任せ、安らかな心を保持しようという教えです。宇宙の一員である私たちが、未来を恐れ、現在に意識をとどめることができなければ、「今日一日、使命を与えられて宇宙から生かされている」という真実を知り、宇宙を信頼し、それと響き合うことが、不安から脱出するカギになります。レベル3は、宇宙にすべてを任せることを学ぶステップです。


感謝して 人は自分の力で生きているのではなく、生かされていることに気づけば、大自然の力に感謝し、周囲に感謝する心が生まれます。感謝の心は人間の心が持つ、高い、霊識から発せられるエネルギーです。利己的な欲望にとらわれて、満足と感謝の心を忘れてしまうと、人は本来の正しき見失ってしまいます。霊気の恩恵を受け、霊気に親しんでいれば、自然に感謝の心が湧き出るようになります。

業をはげめ 業は、仕事の意味もありますが、すべての行為・行動を指す言葉でもあります。

ここでは、五戒の理念からして、「業をはげめ」は「私たちの学びに精誠するすべての行為・行動(仕事・家庭生活を含む)を、精誠こめて行うように努力しよう」と理解するのが正しいでしょう。人はそれぞれの使命や課題を遂行する過程において、必要な学びを、日常生活や仕事を通じて行ないます。

その体験を、自らの進化と修行という考え方をもつことで、仕事や日常の関わりの中で学びと進化のあるのが基本のあり方で、霊気の修行においてもその活用指導がされています。

人に親切に 一人はそれぞれ学びの課題を持ち、それを積める人たちとお互いに支え合い、先生となったり生徒となったりして学びを進めています。私の人生舞台に登場する人たちは、様々な役割を受け持ち、私の学びの完成に協力してくれています。私の周囲に現れる人は、良き人ばかりでなく、私の感情を試すために例外なく協力者です。私たちは、たとえ自己と他の区別が存在しているかのように思えても、すなわち、「人に親切に」というのは「自分を大切にする」ことにもつながる教えであり、霊気療法の教えを通じて、自然に培われるものです。


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