レイキヒーリングを学ぶうえで欠かせないのが、その“始まり”を理解することです。レイキレベル1（初伝）では、実践の基本とともに 創始者・臼井甕男（うすい みかお） の生涯や思想を学びます。レイキとは何か、なぜ世界中で実践され続けているのか。その背景には、臼井氏の探求心と「人々がよりよく生きるための道を示したい」という深い願いがありました。
本記事では、レイキ初心者の方にも分かりやすく、臼井甕男がどのようにレイキを生み出したのか、その思想や教えを簡潔に解説します。
臼井甕男とはどんな人物？
臼井甕男は1865年、岐阜県に生まれました。幼いころから勤勉で、仏教や気功、祈り、武術、さらには西洋の思想にも興味を持ったとされています。彼は精神的成長と癒しについて深く探求し、「人はどうすれば心身の調和を取り戻せるのか？」という問いに生涯向き合いました。
臼井氏は多くの書物を読み、各地を巡り、さまざまな指導者から教えを受けたと言われています。そして最終的に、自らが求める“普遍的な癒しの力”の源泉を求めて、京都・鞍馬山に篭りました。
鞍馬山での悟り ― レイキ誕生の瞬間
1922年、臼井氏は鞍馬山で21日間の断食・瞑想を行い、その最終日に大きな霊的体験を得たとされています。
この時に得たエネルギーの質を、彼は 「霊気（レイキ）」 と名付けました。
臼井氏が体験したとされるのは、「宇宙に満ちる生命エネルギー」と深く調和する感覚でした。このエネルギーによって、自身だけでなく他者の心身も癒せることを理解したとされています。
ここから、現在世界中に広まる「レイキヒーリング」の体系が始まりました。
臼井氏が作った「臼井霊気療法学会」
悟りの体験後、臼井氏は東京・青山に 「臼井霊気療法学会」 を設立し、一般の人々にレイキを広める活動を始めました。学会では、レイキによる手当て療法の指導だけでなく、人としての生き方に関する教えも重視していたことが特徴です。
臼井氏は「誰もが癒しの力を持っている」と考えました。
特別な能力を持つ人だけが使えるのではなく、日常の中で実践できる“自然な癒しの技法”としてレイキを教えていたのです。
臼井氏が大切にした五戒
レベル1の学習でも必ず触れるのが、臼井氏がまとめた 「五戒」 です。
今日だけは
怒るな
心配すな
感謝して
業を励め
人に親切に
この五戒は、レイキの根底にある精神性を示すものです。
臼井氏は、エネルギーヒーリングと同じくらい 心の在り方 を重視しました。
癒しとは技法だけではなく、生き方そのものと深く関わっているという教えです。
世界に広がったレイキ
臼井氏の弟子である林忠次郎、さらにハワヨ・タカタによって、レイキは日本だけでなくアメリカ・ヨーロッパへと広まりました。
現在では「Usui Reiki」「Japanese Reiki」として、多くの国で学ばれています。
レイキレベル1を学ぶ方にとって、臼井氏の思想は単なる歴史ではありません。
臼井氏が目指した「誰でも癒しの力を使えるようになる世界」という理念は、今の私たちにも生きています。
まとめ
レイキレベル1（初伝）で創始者について学ぶことは、技法の習得以上に大切です。
臼井甕男は、心身の癒しと精神性を深く探求した人物 鞍馬山での瞑想体験からレイキヒーリングが誕生 五戒に象徴されるように、レイキは“生き方”を重視する教え 世界中で多くの人が実践する普遍的体系へと発展
臼井氏の思想を理解することで、レイキの学びはより深く、実践の質も高まります。
