〜心と魂の成長を目指す実践〜
はじめに
レイキの学びを進めていくと、レベル1・レベル2を経て到達するのがレベル3(神秘伝)です。ここでは「シンボルやコトダマの活用」にとどまらず、自分自身の存在そのものを深く見つめ、魂の成長を意識した実践が求められます。
その背景には、臼井甕男先生が唱えた霊気法の本質があります。臼井先生は、単に「病気を癒す手法」として霊気を伝えたのではなく、「人として正しく、調和して生きるための道」として霊気法を位置づけました。レベル3ではまさに、その精神的な側面に触れることになるのです。
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臼井先生の霊気観
臼井先生は大正時代に霊気法を体系化しました。彼が強調したのは「霊気は宇宙の大生命力であり、誰もがそれに触れ、活かすことができる」という普遍的な考えです。
臼井先生の残した「五戒」には、その理念が凝縮されています。
• 怒るな
• 心配すな
• 感謝して
• 業をはけめ(仕事に励め)
• 人に親切に
これは、単なる道徳的なスローガンではなく、「心の在り方が身体や人生に大きな影響を与える」という実践的な教えです。霊気を使う上での根本的な姿勢を示しているとも言えるでしょう。
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レベル3の学びの位置づけ
レベル1では手当療法を通じて霊気の流れを体験し、レベル2ではシンボルとコトダマを用いた応用が中心でした。
レベル3では、それを超えて精神性の探求がテーマとなります。
具体的には、
• 高次の意識とつながるシンボル(第三シンボル)の学び
• 自己成長や魂の向上を意識したヒーリング
• 「癒す」から「調和する」への意識のシフト
といった内容が中心となります。
ここで大切なのは、霊気を使って「誰かを癒す」こと以上に、自らの心を整え、宇宙や自然と調和する姿勢を育むことです。臼井先生が目指した「安心立命(あんじんりつめい)」の境地に、一歩ずつ近づいていく学びとも言えるでしょう。
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臼井霊気法とレベル3の共鳴
臼井先生の霊気法は、身体の癒しを入り口にしつつ、最終的には精神性の成熟を目指しています。レベル3の実践は、まさにその思想を体現しています。
例えば、レベル3のシンボルは「高次元とのつながり」を象徴します。これを用いることで、個人の小さな枠を超えて、より大きな生命の流れを感じやすくなります。これは臼井先生が説いた「宇宙生命と一体となる生き方」に直結しているのです。
また、レベル3では「自分自身をヒーリングする」ことがより重要になります。心を整え、自分を慈しむことによって、自然と他者にも調和のエネルギーを分かち合えるようになります。この姿勢こそ、臼井先生が伝えた「霊気の道」の本質です。
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日常生活での実践
レベル3の学びを日常に活かすには、特別な儀式や長時間の瞑想が必須なわけではありません。むしろ、臼井先生の五戒を生活に取り入れることが最も大切です。
• 怒りそうになったときに、呼吸を深めて心を鎮める
• 不安にとらわれたとき、「今ここ」に意識を戻す
• 小さな出来事にも感謝の気持ちを持つ
• 仕事や日々の役割に真心を込める
• 周囲に優しい言葉や行動を意識する
こうした実践を積み重ねることが、結果的にレベル3のエネルギーと共鳴し、霊気法の真髄に触れることにつながります。
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まとめ
レイキレベル3は、単なる技法の習得ではなく、臼井先生の霊気法が目指した「心身の調和」「魂の成長」へと歩みを進める段階です。
臼井先生の教えに立ち返り、五戒を日々実践することで、私たちは霊気の流れをより深く感じ、自分自身や周囲の人々を豊かにすることができます。
レベル3の学びは、癒し手としての成長だけでなく、人としてより良く生きる道しるべとなるでしょう

