レイキレベル1(初伝)では、まず「手当てによる癒し」を中心に学びます。しかし、臼井甕男先生が体系化した臼井霊気療法には、単に手を当てるだけでなく、心身を整えるためのさまざまな伝統的な技法が存在します。これらはレイキ実践者にとって基本となる大切な修養法であり、レベル1の学びを深めるうえで欠かせないものです。本記事では、レイキ初伝で重視される伝統的な技法を紹介し、その意味と実践方法を解説していきます。
1. 五戒の唱和
概要
レイキを実践するうえで最も基本となる心構えが「五戒」です。臼井先生は「今日だけは」という言葉から始まる五つの戒めを日常の実践としました。
五戒の内容
怒るな 心配すな 感謝して 業をはげめ 人に親切に
意味
五戒は、レイキを単なるヒーリング技法にとどめず、日々の生き方そのものに結びつける教えです。心を整え、日常生活をより調和的に過ごすための実践といえるでしょう。
2. 合掌瞑想(がっしょうめいそう)
概要
胸の前で両手を合わせて瞑想する伝統的な技法です。レイキ実践者が自らの心を静め、宇宙とつながる感覚を育むために行われます。
方法
背筋を伸ばし、両手を胸の前で合わせる ゆっくりと呼吸を整え、心を五戒に向ける 手のひらの温かさや鼓動を感じながら静かに瞑想する
効果
心が落ち着き、自己浄化が進むとともに、レイキの流れが自然とスムーズになるとされています。
3. 発霊法(はつれいほう)
概要
臼井霊気療法の修養法として伝えられてきた一連の実践法の総称です。心身の浄化とレイキの感受性を高める目的で行われます。
主な流れ
準備呼吸法:深い呼吸で心身を落ち着ける 降霊(ひかりを受け取るイメージ):宇宙エネルギーを頭頂から受け取る 手掌療法:自分の体に手を当ててレイキを流す 感謝の祈り:自然や宇宙に感謝を捧げる
意義
発霊法は、単なるヒーリング技術ではなく「霊気と一体になる」修養法です。日常的に行うことで心身の健康だけでなく、精神性の向上にもつながります。
4. 浄心呼吸法(じょうしんこきゅうほう)
概要
呼吸を通じて心身を浄化する伝統的な技法です。レイキの実践では、呼吸を通して「不要なものを吐き出し、新しい光を吸い込む」イメージを持ちます。
方法
静かに息を吐き、体の中の不安や疲れを吐き出す 深く息を吸い、光やエネルギーを体に取り込む 吸ったエネルギーが全身をめぐり、心身を満たすことを感じる
効果
心が安定し、気持ちがリセットされると同時に、ヒーリングを行う際の集中力が高まります。
5. オーラ浄化法
概要
手を用いてオーラを撫でるように動かし、不要なエネルギーを取り除く技法です。レベル1でも基本的なやり方を学ぶことができます。
方法
相手の体から数センチ離した位置に手をかざす 上から下へとゆっくり撫でるように手を動かす 重さや違和感を感じた部分を重点的に浄化する
効果
不要なエネルギーが取り除かれ、心身が軽くなるとともに、レイキエネルギーの流れがスムーズになります。
6. 自己浄化とセルフヒーリング
レイキの伝統的な技法の多くは「まず自分自身を整える」ことを目的としています。合掌瞑想、浄心呼吸法、オーラ浄化法などを日常に取り入れることで、心の安定と健康が保たれ、他者へのヒーリングもより効果的になります。
まとめ
レイキレベル1における伝統的な技法は、単なる手当て療法にとどまらず、心身を整えるための修養法として大切な役割を持っています。
五戒の唱和で日々の心を整える 合掌瞑想で心を静める 発霊法でレイキを深く体感する 浄心呼吸法で心身を浄化する オーラ浄化法でエネルギーを整える
これらの実践を通して、レイキは単なるヒーリング技術ではなく「生き方」や「心の在り方」として生活に根づいていきます。レベル1での学びは、その第一歩であり、レイキの真髄に触れる大切な入り口となるのです。

