カウンセリング・アドバンスの学びの中で登場する「シータカウンセリング」は、潜在意識の深層にアクセスし、心の根本的な癒しと意識の変容を促す手法です。
私たちの心は、普段は“顕在意識”と呼ばれる表面の意識を使って生活していますが、その奥には、過去の経験や感情、信念が蓄積された“潜在意識”が存在しています。
この潜在意識こそが、私たちの思考・行動・人間関係・人生の方向性にまで大きな影響を与えているのです。
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■ シータ波と癒しの関係
「シータカウンセリング」という名称は、脳波の一種である“シータ波(θ波)”からきています。
シータ波は、深い瞑想状態やまどろみの時に現れる脳波で、潜在意識へのアクセスが最もスムーズになる状態です。
この状態では、私たちの心はリラックスし、思考の壁がやわらぎ、普段は気づけない感情の源や信念に触れやすくなります。
シータカウンセリングでは、このシータ波の状態を意識的に誘導しながら、クライアント自身の内面に潜む“思い込み”や“制限”に気づき、それを優しく解放していきます。
それはまるで、長い間閉ざされていた心の扉を、静かにノックして開いていくような感覚です。
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■ 潜在意識へのアプローチ
シータカウンセリングでは、カウンセラーはクライアントの潜在意識と共に対話するように進めます。
問いかけを通して、クライアントが自らの感情や信念を深く見つめ、気づきを得ていくことをサポートします。
たとえば、
「なぜその出来事が苦しかったのか」
「本当は何を感じたかったのか」
「自分に許可していない思いは何か」
といった内省を促す質問を用いながら、クライアントが自分の真の声に耳を傾けられるよう導きます。
このプロセスを通じて、過去のトラウマや恐れ、罪悪感などが少しずつ癒されていきます。
そして、クライアントは“本来の自分”に戻る感覚を取り戻していくのです。
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■ 思考の書き換えと新しい現実の創造
シータカウンセリングの特徴の一つは、「思考の書き換え」が起こることです。
潜在意識にある古い信念(たとえば「私は愛されない」「私は価値がない」など)を解放し、新しいポジティブな信念(「私は愛される存在」「私は価値ある人間」など)を受け入れていきます。
これは単なる暗示ではなく、クライアント自身の“深い納得”によって起こる内的な変化です。
潜在意識が書き換わることで、現実の捉え方や行動が自然と変わり、人生全体がよりスムーズに流れ始めます。
まさに、「内なる世界が変わると、外の世界も変わる」というレイキやスピリチュアルの原理と共鳴する考え方です。
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■ シータカウンセリングの実践において大切なこと
シータカウンセリングでは、カウンセラー自身の在り方がとても重要です。
相手を変えようとするのではなく、ただ“信頼して見守る”姿勢。
そこには「相手の中にすでにすべての答えがある」という深い理解があります。
クライアントが安全で穏やかな場に身を置くことで、心は自然に開かれ、内側の声を聞く準備が整っていきます。
カウンセラーはそのプロセスに寄り添い、光を当てる存在として共に歩むのです。
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■ まとめ
シータカウンセリングは、単なる心理的アプローチではなく、魂のレベルでの癒しをもたらすセラピーです。
潜在意識にアクセスすることで、長年の思い込みや感情を解放し、クライアントは本来の輝きを取り戻していきます。
アドバンス講座では、このシータカウンセリングを通じて「癒しとは何か」「意識とは何か」を深く学び、クライアントだけでなく、カウンセラー自身の意識もまた変容していくことでしょう。

