■ 日本から世界へ広がった“癒しの光”
レイキ(Reiki)は、1922年に臼井甕男先生によって創始された日本発祥のヒーリング法です。
もともとは「霊気法(れいきほう)」と呼ばれ、心身の調和や自己成長を目的とした修行法でした。
しかしその後、ハワイを経由して海外へと伝わり、現在では世界160か国以上で実践される
“スピリチュアル・ヒーリングのグローバルスタンダード” となりました。
この世界的な広がりのきっかけを作ったのが、ハワイ在住の日系女性 高田ハワヨ女史 です。
彼女は林忠次郎先生(臼井先生の直弟子)のもとで学び、1930年代にアメリカでレイキを教え始めました。
以来、「Usui Shiki Ryoho(臼井式霊気療法)」として欧米に広まり、
“Reiki Healing” という言葉が国際的に定着したのです。
■ 海外でのレイキの位置づけ
海外では、レイキは**補完代替医療(Complementary & Alternative Medicine)**の一つとして認知されています。
アメリカでは1980年代以降、医療現場にも導入され、
メイヨー・クリニックやスタンフォード大学病院などの一部では、
患者のストレス軽減や疼痛緩和を目的としてレイキ・セッションが実施されています。
また、イギリスでは国営医療機関(NHS)の一部でも認可を受け、
心身の調整・リラクゼーションを目的に多くのセラピストが活動しています。
フランスやドイツ、カナダ、オーストラリアなどでも同様に、
「スピリチュアルなヒーリング」だけでなく、
「エネルギー療法」としての科学的アプローチも研究対象になりつつあります。
このように、レイキは宗教や思想を超えた“癒しの共通言語”として、
世界中の人々に受け入れられているのです。
■ 海外のレイキと日本のレイキの違い
海外のレイキは、日本の伝統的な霊気法に比べると、
「ヒーリング」や「セラピー」としての実践面が強調されています。
たとえば、
手当てによる他者ヒーリング クライアントとのセッション形式 チャクラ・オーラ・エネルギーフィールドとの連携 などが中心的に行われています。
一方、日本の伝統霊気法では、瞑想や呼吸法、発霊法など、
「自己修養」「精神統一」「心身の浄化」を目的とする修行的側面が重視されます。
つまり、
海外レイキ:癒し・ヒーリングを中心とした実践スタイル 日本霊気法:悟り・自己成長を目指す内面の鍛錬
という違いがあるのです。
しかし根本に流れるエネルギーは同じであり、
どちらも「宇宙生命エネルギー」とつながるという共通の原理を持っています。
■ 海外レイキから学べること
レイキが世界に広がった背景には、**“シンプルで誰にでもできる”**という普遍性があります。
国や宗教、文化が違っても、人々が「手を当てる」ことで安心し、心が穏やかになるという体験は共通しています。
海外の実践者たちは、レイキを「日常のセルフケア」として取り入れ、
仕事の合間、睡眠前、ストレス時などに自然に活用しています。
また、海外のレイキコミュニティでは、他のヒーリングや瞑想法と組み合わせるなど、
柔軟で開かれたスタイルが特徴です。
日本の私たちにとっても、海外のレイキの姿勢から学べるのは、
**「もっと自由に、もっと日常的に使っていい」**ということ。
レイキは特別な儀式ではなく、私たちが本来持っている“愛と光”を思い出すためのツールなのです。
■ まとめ
レイキは日本で生まれ、ハワイから世界へと広がった癒しのエネルギー。 海外では医療現場にも導入され、科学的研究の対象にもなっている。 日本の霊気法は精神的修行を重視し、海外レイキはヒーリング実践を中心にしている。 どちらも「宇宙エネルギー」とのつながりという共通の原点を持つ。
🌍 レイキは、国境を越えて人と人を結ぶ“光のコミュニケーション”。
日本で生まれたこの美しいエネルギーを、私たちも再び“原点”として感じてみましょう。

