カウンセリング(ベーシック)におけるコミュニケーションの基本
カウンセリング(ベーシック)を学ぶうえで、最も大切な土台となるのがコミュニケーションの基本です。ここでいうコミュニケーションとは、上手に話すことや、適切なアドバイスをすることではありません。むしろ、「相手の話をどのように受け取るか」という姿勢そのものが問われます。
ベーシック段階でまず意識したいのは、聴くことを中心に据えるという考え方です。人は話をするとき、理解されたい、受け止めてもらいたいという欲求を自然に持っています。そのため、相手の言葉を途中で遮らず、評価や解釈を加えずに聴くことが、安心できる関係性を築く第一歩となります。
また、コミュニケーションは言葉だけで成り立っているわけではありません。表情、うなずき、姿勢、声のトーンといった非言語の要素も、相手に大きな影響を与えます。穏やかで落ち着いた在り方は、「ここは安全な場だ」というメッセージとして相手に伝わります。
ベーシックでは、質問の仕方も重要なポイントです。なぜそう思ったのかを問い詰めるのではなく、「どんな気持ちでしたか」「もう少し教えてもらえますか」といった、相手が自由に話を広げられる問いかけを意識します。これは情報を引き出すためではなく、相手が自分自身の体験に気づくためのサポートです。
カウンセリング(ベーシック)におけるコミュニケーションの基本は、特別な技術ではありません。相手を尊重し、急がず、わかろうとする姿勢。その積み重ねが、信頼関係を育み、次のアドバンスにつながる確かな基盤となるのです。

