【カウンセリング(ベーシック)】日本におけるカウンセリングの歴史をわかりやすく解説

カウンセリング〜ベーシック〜

カウンセリング(ベーシック)を学ぶ前に知っておきたい|日本におけるカウンセリングの歴史

カウンセリング(ベーシック)を学ぶ際、技法や理論だけに目が向きがちです。しかし、その背景にある日本におけるカウンセリングの歴史を理解することで、実践の意味はより深まります。

本記事では、日本でカウンセリングがどのように広まり、発展してきたのかをわかりやすく解説します。

カウンセリングの起源は欧米から

カウンセリングの理論的基盤は、20世紀初頭のアメリカに始まります。特に、来談者中心療法を提唱した心理学者カール・ロジャーズの影響は非常に大きいものです。

「人は本来、自己実現に向かう力を持っている」というロジャーズの思想は、日本のカウンセリングにも強く影響を与えました。

戦後、日本は急速な西洋化の中で心理学や精神医療の理論を取り入れていきます。その流れの中で、カウンセリングも徐々に紹介されるようになりました。

日本で広がったのは1960年代以降

日本で本格的にカウンセリングが広まり始めたのは1960年代以降です。高度経済成長期に入り、社会構造が大きく変化したことが背景にあります。

都市化、核家族化、受験競争の激化。

人間関係のストレスや心の問題が顕在化し、学校現場や企業で相談活動が必要とされるようになりました。

特に教育分野では「教育相談」としてカウンセリング的支援が広まり、スクールカウンセラー制度へと発展していきます。

日本独自の発展

興味深いのは、日本では欧米型カウンセリングがそのまま導入されたわけではない点です。

日本文化は「和」や「空気を読む」ことを重視する傾向があります。そのため、自己主張や感情表出を重視する欧米型アプローチは、そのままではなじみにくい側面もありました。

そこで、日本では傾聴を中心とした受容的態度がより強調されるようになります。

相手を尊重し、沈黙を大切にし、言葉の背後にある感情を感じ取る。

この姿勢は、日本文化と相性が良く、ベーシックカウンセリングの土台となっています。

国家資格化と専門性の向上

2017年には「公認心理師」が国家資格として誕生し、日本における心理支援は大きな転換期を迎えました。

これにより、カウンセリングはより専門的・制度的に整備され、医療・福祉・教育・司法など幅広い分野で活用されています。

同時に、民間資格やスキルとしてのベーシックカウンセリングも広まり、自己理解や対人支援の基礎スキルとして学ぶ人が増えています。

ベーシックカウンセリングの意義

歴史を振り返ると、日本におけるカウンセリングは「社会の変化」とともに発展してきたことが分かります。

現代は情報過多・人間関係の複雑化・孤立の増加といった新たな課題を抱えています。だからこそ、基本的な傾聴力や共感力を身につけるベーシックカウンセリングの重要性は高まっています。

カウンセリングは特別な人だけのものではありません。

日常の対話を丁寧にするための土台でもあるのです。

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