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なんだか心がそわそわして、落ち着かない。
そんなとき、ふと海の映像や波の音を耳にして、ほうっと肩の力がぬけたことはありませんか。
今日は、寄せては返す「波の音」に、そっと心をあずけるおはなしです。
くりかえす波が、心を安心させてくれる
波は、寄せては返し、また寄せては返し……をずっとくりかえしています。
この「くりかえし」こそが、わたしたちの心をやさしくほどいてくれる大切なポイントなのかもしれません。
毎日の暮らしのなかで、わたしたちの頭の中は「次はあれをしなきゃ」「あれはどうなるんだろう」と、先へ先へと急いでいます。
けれど、波の音にはゴールがありません。どこかへ向かうわけでも、何かを達成するわけでもなく、ただ静かにくりかえしているだけ。
その「急がない、変わらないリズム」にそっと耳をすませていると、いつのまにか、前のめりになっていた心が、ゆっくりとペースをゆるめてくれるように感じられることがあります。
海が遠くても、だいじょうぶ
「波の音がいいのはわかるけど、海はなかなか行けない」
そう思った方も、どうか心配しないでくださいね。
いまは、スマートフォンやパソコンで、波の音を気軽に聞くことができます。
目を閉じて、寝る前のほんの数分でも、波の音を流してみる。それだけでも、じゅうぶんです。
おすすめは、音に合わせて、呼吸をゆっくり重ねてみること。
波が「寄せる」ときに、すうっと息を吸って。
波が「返す」ときに、はあっと息を吐いて。
波のリズムと自分の呼吸がそっと寄りそうと、あわてていた心が、だんだんとおだやかな場所へ帰っていくような、そんな感覚に出会えるかもしれません。
うまくリズムが合わなくても、まったく問題ありません。
「合わせなきゃ」とがんばるより、「ただ波の音のそばにいる」くらいの気持ちで、ゆったり過ごしてみてくださいね。
「返していい」と、波が教えてくれる
波は、ぜんぶを抱えこみません。
一度浜辺に寄せたら、また海へと静かに返していきます。
わたしたちも、本当は同じなのかもしれません。
今日あった、ちょっとしたモヤモヤや、うまくいかなかった気持ち。
それを、ずっと握りしめていなくてもいいのです。
波の音を聞きながら、「今日のこれは、もう返してもいいかな」と、心のなかでそっとつぶやいてみる。
すると、肩にのっていた重たい荷物が、波といっしょに少しずつ引いていくような、そんな気持ちになれることもあります。
抱えこんでいる自分を責める必要なんてありません。
ただ、波のように「寄せて、返して」を、自分の心にも許してあげる。
それだけで、心にはふっと、すきまが生まれていきます。
おわりに
寄せては返す波の音は、わたしたちに「急がなくていいよ」「ぜんぶ抱えなくていいよ」と、やさしく語りかけてくれているようです。
海が近くになくても、波の音はいつでもあなたのそばに呼び寄せられます。
心がざわついた夜や、ひと息つきたいとき、そっと耳をすませてみてくださいね。
くりかえす波のリズムのなかで、あなたの心が少しでもほどけますように。
今日もがんばったあなたのままで、だいじょうぶ。そっと、波の音に身をゆだねてみてください。
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