【カウンセリング(ベーシック)】「考えすぎて、疲れてしまうあなたへ〜頭の中の”ぐるぐる”を、そっとほどくおはなし〜」

カウンセリング〜ベーシック〜

「あんなこと言わなければよかったかな」
「明日のあれ、大丈夫かな」
「あのとき、どうすればよかったんだろう」

夜、ふとんに入ってからも、頭の中で同じ考えがぐるぐると回り続けて、なかなか眠れない。そんな夜を過ごしたことはありませんか?

考えることは、決して悪いことではありません。むしろ、あれこれ思いをめぐらせるのは、あなたが真面目で、ものごとを大切に受けとめている証拠でもあります。でも、その”ぐるぐる”が、あなた自身を疲れさせてしまっているとしたら——今日は少しだけ、その荷物をおろすお手伝いができたらうれしいです。

「ぐるぐる」は、あなたを守ろうとしているサイン

同じことを何度も考えてしまうとき、心の奥では「もう傷つきたくない」「失敗したくない」という気持ちが働いていることがあります。つまり、あの”ぐるぐる”は、あなたを守ろうとして一生けんめい働いている、心の見張り番のようなものなのかもしれません。

だから、「考えすぎる自分はダメだ」と責める必要はまったくありません。「あぁ、私の心は今、私を守ろうとしてくれているんだな」——そんなふうに、まずはやさしく受けとめてあげてください。

考えごとは、無理に「やめよう」とすると、かえって強くなってしまうことがあります。追い払おうとするのではなく、「いてもいいよ」と少しだけ場所をゆずってあげる。そのくらいのゆるやかさが、心をふっと軽くしてくれることがあります。

「頭の外」に出してみる、小さなコツ

頭の中だけで考えていると、同じ思いがぐるぐると同じ場所を回り続けてしまいます。そんなときは、考えていることを「外に出して」みるのがおすすめです。

たとえば、紙に思いつくまま書き出してみる。きれいな文章にしなくても、単語の羅列でもかまいません。「不安」「明日」「あの人のひとこと」——そんな断片だけでも、書いてみると、頭の中がすこし整理されていくのを感じられるかもしれません。

書き出したものを眺めていると、「あれ、意外と大したことないかも」と思えたり、「これはもう、私にはどうしようもないことだな」と手放せたりすることもあります。頭の中にあるうちは大きく見えていたものが、紙の上ではずいぶん小さく見えることも、少なくないのです。

もし書くのがしんどい日は、声に出して誰かに話すだけでも大丈夫。それも難しければ、ぬいぐるみや空にむかって、そっとつぶやくだけでもいいのです。

「今、ここ」に、そっと戻ってくる

考えごとの多くは、「過去のこと」か「まだ起きていない未来のこと」に向かっています。過ぎたことへの後悔、これから起こるかもしれないことへの不安。心が”今この瞬間”から離れているとき、私たちはとくに疲れやすくなります。

そんなときは、そっと「今、ここ」に戻ってくる時間をつくってみましょう。

温かいお茶を一口ふくんで、その温度を感じる。窓の外の音に、耳をすませてみる。足の裏が床にふれている感覚を、ゆっくり味わってみる。ほんの数秒でかまいません。五感を通して「今」を感じると、ぐるぐるとしていた思考が、ふっとゆるむ瞬間が訪れます。

それでも、ひとりで抱えきれないほど考えごとが重くなってしまう日もあると思います。そんなときは、カウンセリングのような「安心して話せる場所」を思い出してみてください。頭の中のぐるぐるを、誰かと一緒に、ゆっくりほどいていく。それも、あなたを大切にするひとつの方法です。

おわりに

考えすぎてしまうのは、あなたが物ごとを丁寧に受けとめている、やさしい人だからこそ。その心を、どうか責めないであげてくださいね。

紙に書き出す、五感で「今」を感じる、誰かに話してみる——できそうなものを、ひとつだけ試してみるだけで十分です。

ぐるぐる考えてしまう日があっても、大丈夫。あなたはあなたのままで、ちゃんと前に進んでいます。今日も、おつかれさまでした。


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