レイキというと、「手のひらから、あたたかいものを届ける」というイメージがあるかもしれません。でも実は、レイキにはもうひとつ、そっと大切にされている「言葉」があるのをご存じでしたか?
それが、レイキのはじまりを伝えた臼井先生が遺したとされる「五戒(ごかい)」です。むずかしく聞こえるかもしれませんが、なんてことはありません。日々の心を、やさしく整えるための、ちいさな「おまじない」のような言葉なのです。
今日は、この五戒に、そっと心を寄せてみるおはなしです。
「今日だけは」からはじまる、五つの言葉
五戒は、こんなふうに伝えられています。
**今日だけは**
– 怒るな(おこるな)
– 心配すな(しんぱいすな)
– 感謝して(かんしゃして)
– 業(ぎょう)をはげめ
– 人に親切に(ひとにしんせつに)
いかがでしょう。ひとつひとつは、とてもシンプルな言葉ですね。
ここで、わたしがいちばん好きなのは、いちばん最初の「今日だけは」というひとことです。
「一生、怒ってはいけません」と言われたら、なんだか苦しくなってしまいますよね。でも、「今日だけは」なら、どうでしょう。「今日一日、ちょっとだけ心がけてみようかな」と、肩の力がふっと抜ける気がしませんか。
明日のことも、昨日のことも、いったん脇に置いて。今日という一日を、そっとやさしく過ごしてみる。五戒は、そんな「今この瞬間」に寄り添ってくれる言葉なのです。
「できない自分」を、責めなくていい
五戒を知ると、まじめな方ほど「怒っちゃいけないんだ」「心配しちゃダメなんだ」と、自分に厳しくなってしまうことがあります。
でも、どうか安心してくださいね。
怒りも、心配も、わたしたちの心にとって、とても自然な感情です。それをなかったことにする必要はありません。五戒は、「怒る自分はダメだ」と責めるための言葉ではないのです。
たとえば、イライラしてしまった日。「あ、今日は怒っちゃったな」と、そっと気づく。それだけで十分なんです。気づけたなら、また「今日だけは」と、あたらしい一日をはじめればいい。
うまくできない日があってもいいのです。あなたはあなたのままで、大丈夫。五戒は、あなたを縛るものではなく、ふっと立ち返るための、やさしい灯りのようなものなのですから。
手を当てながら、そっと唱えてみる
五戒は、レイキのセルフヒーリングと一緒に取り入れると、より心にしみわたるように感じられます。
やり方は、とても簡単です。
1. 静かな場所で、楽な姿勢になります
2. 胸のあたりに、そっと両手をかさねます
3. 手のひらのぬくもりを感じながら、五戒をゆっくり心の中で唱えます
4. 「今日だけは、怒らないでいよう」「今日だけは、感謝してみよう」と、ひとつずつ、味わうように
声に出しても、心の中で唱えても、どちらでも大丈夫です。朝の目覚めのとき、夜のねむりにつく前。あなたの過ごしやすいタイミングで、そっと取り入れてみてくださいね。
言葉を唱えていると、不思議と心がおだやかに整っていくのを感じられるかもしれません。もちろん、すぐに何かが劇的に変わるわけではありませんが、毎日つづけるうちに、少しずつ「今、ここ」に心を戻すクセがついていくように思います。
まとめ〜あなたのペースで、そっと
レイキの五戒は、「今日だけは」という、やさしいひとことからはじまる、心のおまじないです。
怒りや心配も、大切な自分の一部。それを責めるのではなく、「今日一日、ちょっとだけ」と、やわらかく心を向けてみる。できない日があっても、また明日、はじめればいい。
完璧にできなくても、まったく問題ありません。あなたのペースで、あなたのままで、そっと寄り添ってみてくださいね。
今日という一日が、あなたにとって、すこしだけあたたかいものになりますように。
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