朝、カーテンをあけたときに差し込んでくる、やわらかな光。
なんだか胸のあたりが、ふわっとゆるむような感覚を覚えたことはありませんか。
いそがしい毎日のなかでは、朝日をゆっくり感じる時間は、つい後回しになってしまいがちです。でも、その光には、私たちの心をそっと整えてくれる、やさしい力が宿っているように感じられます。
今日は、朝いちばんの光と心を通わせる、ちいさなひとときのおはなしをしてみたいと思います。
朝の光には、心をほどくやさしさがある
太陽の光を浴びると、なんだか気持ちが前を向く。そんな経験は、多くの方がお持ちかもしれません。
古くから、太陽は「いのちのみなもと」として、世界中で大切にされてきました。日本でも、朝日に向かって手を合わせる習慣が、暮らしのなかにそっと息づいてきましたね。
理屈ではうまく説明できなくても、光を浴びると心がゆるむ——その感覚は、きっとあなた自身がいちばんよく知っているものだと思います。
むずかしく考える必要はありません。「なんだか、あたたかいな」。ただそう感じるだけで、じゅうぶんなのです。
一分でいい、光と過ごすひととき
朝、目が覚めたら、まずカーテンやまどをそっとあけてみましょう。
そして、光が差し込んでくる場所に、少しのあいだ立ってみます。目を閉じても、うっすらとあけていても、どちらでもかまいません。
やさしく息を吸って、ゆっくりと吐いて。
光が、頭のてっぺんから、肩、胸、おなか、足先まで、じんわりとしみこんでいくようなイメージを、そっと思い浮かべてみてください。
「今日も、一日がはじまるんだな」
「わたしは、ここにいるんだな」
そんなふうに、心のなかでつぶやいてみるのもいいですね。
たった一分でも、この時間があるのとないのとでは、一日のはじまりの心もちが、少し変わってくるかもしれません。もちろん、雨や曇りの日もありますよね。そんな日は、雲のむこうにある光を、そっと感じるだけでだいじょうぶ。太陽は、いつでもちゃんとそこにいてくれています。
「ありがとう」を、そっと光にのせて
もし余裕があれば、光を浴びながら、心のなかで「ありがとう」とつぶやいてみてください。
だれかに言うのではなく、ただ、この光に、そして今日という一日に。
そして、朝を迎えられた自分自身にも、そっと。
なにか大きなことができなくても、特別なことがなくても、あなたはちゃんと、ここまで歩いてきました。その毎日を、朝の光は、いつもそばで見守ってくれていたのかもしれません。
うまく感謝の気持ちがわいてこない日があっても、それでいいのです。「ありがとうって、言ってみようかな」——その気もちが芽ばえただけで、心はもうやさしいほうへと向きはじめています。
無理に前向きになろうとしなくても、光はただ、あなたをあたためてくれます。あなたはあなたのまま、その光のなかにいれば、それでじゅうぶんなのです。
おわりに
朝いちばんの光は、だれのもとにも、平等にそっと差し込んできます。特別な道具も、むずかしい知識も、なにもいりません。
まどをあけて、ひと呼吸。
光を感じて、「おはよう」と心のなかで。
そんなちいさな習慣が、あなたの一日を、そっとやさしく照らしてくれますように。
今日も、あなたのペースで。あなたのままで、だいじょうぶですよ。
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