朝、目が覚めたとき。あなたはどんなふうに一日をはじめていますか?
すぐにスマホに手を伸ばしたり、あわてて起き上がったり……。忙しい毎日だと、ついそんなふうになりがちですよね。
今日はそんなあなたに、ほんの数秒でできる、とてもシンプルなおはなしをお届けします。それは、「ぐーっと背のびをひとつ」すること。ただそれだけの、やさしい習慣です。
眠っているあいだ、からだは静かに縮こまっている
わたしたちは眠っているあいだ、ずっと横になったまま、あまり体を動かしていません。同じ姿勢が続くと、筋肉はなんとなくこわばって、からだ全体が少し縮こまったような状態になりやすいと言われています。
朝、なんだか体がだるい、うまくエンジンがかからない……。そんな感覚があるとしたら、それは「まだからだが目覚めきっていないよ」というサインなのかもしれません。
そこで役立つのが、背のびです。動物たちも、目を覚ましたあとにゆっくりと体を伸ばしていますよね。あれはとても自然で、理にかなった仕草なのだそうです。わたしたち人間にも、きっと同じことが言えるのでしょう。
おふとんの中でもできる、やさしい背のび
背のびといっても、むずかしく考えなくて大丈夫です。おふとんの中で寝転がったまま、こんなふうにやってみてください。
まず、両手を頭の上のほうへ、ゆっくりと伸ばしていきます。指先まで「ぐーっ」と気持ちよく。同時に、足の先も反対方向へすーっと伸ばしてみましょう。
からだ全体が、まるで一本の線になるようなイメージです。呼吸は止めずに、「はぁ〜」と息を吐きながら伸ばすと、よりゆるみやすくなります。
無理に力を入れる必要はありません。「痛い」と感じるところまで頑張らなくていいんです。あくまで、気持ちいいと感じる範囲で。5秒ほど伸ばしたら、ふっと力をぬいて、体をゆるめてあげてください。
これを2〜3回くりかえすだけ。たったこれだけで、なんだか体がぽかぽかとしてきたり、頭がすっきりしてくるような感覚があるかもしれません。もちろん、感じ方は人それぞれ。「今日はあまり感じないな」という日があっても、それでいいんですよ。
背のびは、心にもそっと届く
不思議なもので、体をのびのびと伸ばすと、心のほうもふわっとゆるむことがあります。
肩をすくめて、体を小さく縮めているとき。わたしたちの心も、なんだか縮こまっているような気がしませんか。反対に、大きく背のびをして胸をひらくと、気持ちまで少し前向きに、明るくなるような感覚があるものです。
「今日も一日、はじまるんだな」
背のびをしながら、そんなふうに自分に声をかけてあげるのもすてきです。がんばろうと気合いを入れるのではなく、「まあ、ぼちぼちいきましょう」くらいのやさしい気持ちで。
一日のはじまりに、自分のからだをいたわる小さな時間。それはきっと、あなた自身を大切にすることにもつながっていきます。
おわりに
朝の背のびは、道具もいらず、お金もかからず、たった数秒でできる、とてもシンプルな習慣です。それでいて、ねむったからだと心を、やさしく目覚めさせてくれる力を持っています。
明日の朝、目が覚めたら。あわてて起き上がる前に、ほんの少しだけ、ぐーっと背のびをひとつ。
うまくできなくても、忘れてしまう日があっても、大丈夫。気が向いたときに、思い出したときに、やってみればいいんです。あなたはあなたのペースで、あなたのままで。
今日も、あなたの一日が、のびやかでありますように。
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