「はぁ……」と、思わずもれるため息。
そのあとに、「あ、ため息ついちゃった」と、ちょっと自分を責めてしまうこと、ありませんか?
「ため息をつくと幸せが逃げる」なんて言葉もあって、なんだかいけないことのように感じてしまうかもしれません。でも、今日はそんなため息を、そっと味方にしてみるおはなしです。
ため息は、がんばったあなたのサイン
わたしたちがため息をつくとき、たいていは、知らないうちに肩に力が入っていたり、息をつめて何かに集中していたりします。
考えごとをしているとき、緊張しているとき、人は自然と呼吸が浅くなりがちです。そんなとき、からだが「そろそろ、ひと息入れようね」と、ふーっと大きく息をはかせてくれる。それがため息なんですね。
つまりため息は、「幸せが逃げるサイン」ではなくて、「あなた、よくがんばっているよ」というからだからのやさしい合図なのかもしれません。
浅くなっていた呼吸を、ふっとリセットして、こわばったからだをゆるめてくれる。そう思うと、ため息もちょっと愛おしく感じられませんか?
わざと、ゆっくりため息をついてみる
もし「なんだか胸のあたりが重いな」「肩がこわばっているな」と感じたら、思いきって、自分から大きなため息をついてみるのもおすすめです。
やり方は、とてもかんたんです。
まず、鼻からゆっくり息を吸って、おなかや胸をふくらませます。そして、口から「はぁ〜」と、時間をかけて、ゆっくりゆっくり息をはき出していきます。
このとき、肩を一度きゅっと持ち上げてから、息をはくのに合わせて、ストンと落とすようにしてみてください。肩まわりの力が、すっと抜けていくのを感じられるかもしれません。
何度か繰り返しているうちに、つめていた息がゆるんで、少しだけ、心にすきまが生まれてくるように思います。
大切なのは、「上手にやろう」としないこと。ただ、ふーっと息をはくだけでいいんです。それだけで、からだは正直に応えてくれます。
誰かのため息にも、そっとやさしく
自分のため息を責めなくてよくなると、不思議と、まわりの人のため息にもやさしくなれるものです。
たとえば、家族やパートナーが「はぁ……」とため息をついているとき。「なんで暗い顔してるの?」と反応してしまいそうになるけれど、それはきっと、その人なりに何かをがんばってきた証なのかもしれません。
そんなときは、責めるのではなく、「おつかれさま」と心の中でそっと思うだけでも、空気がやわらかくなります。ため息は、うつるように、やさしさも静かに伝わっていくものですから。
もちろん、ため息が続いて、気持ちがどうしても晴れない日もあると思います。そんなときは、無理にポジティブになろうとしなくて大丈夫。ただ「今日はちょっと疲れているんだな」と、自分の状態に気づいてあげるだけで十分です。
おわりに
ため息は、あなたを責めるものではなくて、「ひと休みしていいよ」と教えてくれる、からだからのやさしいメッセージ。
がまんして息をつめているより、ふーっとはき出したほうが、心もからだも軽くなります。だから、ため息が出そうになったら、どうかそのまま、素直にはいてあげてくださいね。
ため息をついたあなたも、そのままで、ちゃんと大丈夫。
今日もひとつ、ふーっと。肩の力を抜いて、あなたのペースでいきましょう。
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