【カウンセリング(ベーシック)】季節の風を感じるおさんぽ〜「歩く」ことが、心とからだのやさしい休憩になる〜

カウンセリング〜ベーシック〜

なんだか気持ちがモヤモヤする日。頭の中がぐるぐるして、うまく休めない日。そんなとき、少しだけ靴をはいて外に出てみませんか。

今日は、特別な道具もいらない、いちばん身近なウェルネス習慣「おさんぽ」についてのおはなしです。「運動しなきゃ」と気負う必要はありません。ただ、ゆっくり歩いてみる。それだけで、心とからだがほんの少し軽くなることがあるのです。

「歩くこと」は、心の深呼吸

歩いているとき、私たちのからだはリズミカルに揺れています。一歩、また一歩。この一定のリズムには、なんだか気持ちを落ち着かせてくれるような、やさしい力があるといわれています。

考えごとで頭がいっぱいのとき、机の前でじっとしていても、なかなか答えは見つからないもの。でも、外の空気の中を歩きだすと、不思議とふっと肩の力が抜けて、「まあ、いっか」と思えたりするから面白いですね。

早歩きでなくて大丈夫。むしろ、ゆっくり、のんびりがおすすめです。「今日はどんな空かな」「風はあたたかいかな、冷たいかな」。そんなふうに、五感を外の世界に向けてみると、頭の中のおしゃべりが少しずつ静かになっていきます。

季節を、からだで味わってみる

おさんぽのいちばんの楽しみは、なんといっても「季節を感じられること」だと思います。

春なら、やわらかな新芽のみどり。夏なら、木陰のひんやりした空気とセミの声。秋なら、金木犀の甘い香りや、足元でカサカサ鳴る落ち葉。冬なら、澄んだ空気とキリッとした冷たさ。

スマートフォンの画面の中では味わえない、こうした小さな季節の便りは、いつも私たちのすぐそばにあります。ふだんは急ぎ足で通りすぎてしまう道も、少しペースをゆるめてみると、たくさんの発見に出会えるかもしれません。

「あ、こんなところにお花が咲いてる」
「空の色、さっきと変わったな」

そんな小さな「気づき」のひとつひとつが、忙しさで縮こまっていた心を、そっとほどいてくれます。難しいことは考えなくていいのです。ただ、目に映るもの、耳に届く音、頬にあたる風を、そのまま感じてみてください。

「がんばらないおさんぽ」でいい

おさんぽを続けるコツは、ずばり「がんばらないこと」です。

「毎日1時間歩く」なんて目標を立てると、できなかった日に自分を責めてしまいがち。それではせっかくの癒しの時間が、プレッシャーに変わってしまいますよね。

だから、ルールはゆるく。
「今日は気分が乗るから、ちょっと遠回りしてみよう」
「疲れているから、家のまわりを一周だけ」
そんなふうに、その日の自分に合わせてあげてください。5分でも、10分でも、じゅうぶんです。玄関を出て、深呼吸をひとつするだけの日があってもいい。

雨の日や、外に出たくない日は、無理せずお休みしましょう。あなたのからだと心が「今日は歩きたいな」とささやいた、そのときがベストタイミングです。

もし歩いている途中で、ふと立ち止まって空を見上げたくなったら、どうぞそのまま。誰かと競争しているわけではありませんから、あなたのペースで、あなたの感じるままに過ごしてくださいね。

おわりに

歩くことは、いちばん手軽で、いちばんやさしいセルフケアのひとつです。特別な準備も、上手にできるかどうかの心配もいりません。ただ、外に出て、季節の空気の中に身をおくだけ。

頭の中がいっぱいになったとき、なんだか元気が出ないとき、思い出してみてください。あなたの足は、いつだって、あなたを新しい風のある場所へ運んでくれます。

無理をせず、あなたのペースで。今日という一日の中に、ほんの少しの「歩く時間」を、贈りものみたいに添えてみませんか。

あなたはあなたのままで、ゆっくり歩いていけばいいのです。


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