キッチンでお皿を洗っているとき。お散歩の帰り道。なんとなく、口ずさんでいたメロディはありませんか。
「あれ、わたし今、鼻歌うたってた」
そんなふうに、ふと気づく瞬間ってありますよね。じつはその何げない鼻歌、あなたの心とからだに、そっとやさしく働きかけてくれているのかもしれません。
今日は、そんな「鼻歌」のおはなしを、ゆっくりしていきますね。
鼻歌は、心が元気なサインかもしれません
鼻歌って、不思議なものです。「よし、歌うぞ」と気合いを入れて始めるものではなくて、たいていは、自然とこぼれ出てくるものですよね。
お湯をわかしながら、洗濯物をたたみながら、ふんふん、と。
それはきっと、あなたの心が、ほっとひと息ついている証拠なのかもしれません。張りつめていた気持ちが少しゆるんだとき、心はそっとメロディを連れてきてくれるのです。
だからもし最近、鼻歌をうたっていないなと気づいても、どうか自分を責めないでくださいね。それは「ちょっとおつかれさま」のサインかもしれないから。そんなときこそ、あえて好きな歌を、小さくふんふんと口ずさんでみる。それだけで、ふっと肩の力がぬけることもあるんですよ。
ふんふん、と声を出すだけで
鼻歌のいいところは、うまく歌おうとしなくていいところです。
音程がはずれていても、歌詞をまちがえても、だれにも聞かせなくていい。ただ、自分のためだけに、ふんふんと声をのせていく。それだけでじゅうぶんなんです。
声を出すとき、わたしたちは自然と息をはいています。短く吸って、ながーく、ゆっくりはく。鼻歌をうたっているあいだ、知らず知らずのうちに、やさしい呼吸がくり返されているのですね。
深呼吸をしようとすると、なんだか身構えてしまう方もいるかもしれません。でも鼻歌なら、気負わずに、自然とやわらかな呼吸にみちびいてくれます。
好きな曲でもいいし、思い出のメロディでもいい。なんとなく浮かんだフレーズを、くり返すだけでもいいんです。どうぞ、あなたの心が選んだ音を、そのまま大切にしてあげてくださいね。
今日の暮らしに、小さなメロディを
もし、暮らしのなかに鼻歌を迎え入れてみたいなと思ったら、こんなひとときはいかがでしょう。
– 朝、カーテンをあけながら、ふんふんとひとつ
– 料理をしながら、好きな曲を小さく口ずさんで
– お風呂のなかで、響く声をたのしんでみる
– 歩きながら、足どりに合わせてメロディをのせて
どれも、わざわざ時間をつくらなくてもできることばかりです。いつもの動作に、そっとメロディを添えるだけ。
うまく歌おうなんて思わなくて大丈夫。だれかに評価されるものでもありません。あなたが、あなたの心地よさのためにうたう。それが、鼻歌のいちばんすてきなところです。
もし声を出しにくい場所なら、心のなかで口ずさむだけでもいいんですよ。お気に入りのメロディを思いうかべるだけで、ふっと気持ちがやわらぐこともありますから。
おわりに
鼻歌は、特別な道具もいらない、あなただけのささやかなセルフケア。
ふんふん、とこぼれるメロディは、心がちょっとゆるんだしるし。もしうたいたくなったら、どうぞ遠慮なく、小さな声をのせてみてくださいね。
そして、うたいたくない日があっても、それもまた、今のあなたのありのまま。無理に元気を出そうとしなくて、大丈夫です。
あなたはあなたのままで、いいのですから。
今日もどうか、やさしい一日になりますように。ふんふん、と。
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