【カウンセリング(ベーシック)】「ちゃんとしなきゃ」と、いつも自分に言っているあなたへ〜”70点の自分”に、そっと花丸をあげるおはなし〜

カウンセリング〜ベーシック〜

「ちゃんとしなきゃ」。

気づけば、一日に何度もこの言葉を、心の中でつぶやいていませんか。

仕事も、家のことも、人づきあいも。「ちゃんとやらなきゃ」「きちんとしなきゃ」。そう思いながら、いつの間にか肩に力が入って、ふうっとため息が出てしまう。そんなあなたへ、今日はやさしいおはなしをお届けします。

「ちゃんと」の裏がわには、まじめなやさしさがある

まず知っておいてほしいのは、「ちゃんとしなきゃ」と思えること自体は、とても素敵な心の力だということ。

いいかげんでいい、と思っている人は、そもそもそんなふうに悩みません。あなたが「ちゃんとしたい」と願うのは、目の前のことを大切にしたいから。人に迷惑をかけたくないから。まわりの人を、思いやっているから。

その根っこには、まじめさと、やさしさがちゃんとあるのです。だから、まずは「ちゃんとしようとしてきた自分」を、責めないでいてほしいのです。

でも、その「ちゃんと」がいつも100点をめざす基準になっていると、少しだけ苦しくなってしまうことがあります。80点でも、90点でも、「まだ足りない」と感じてしまう。できたことよりも、できなかったことに目が向いてしまう。そうして、いつも心が休まらないのですね。

「70点」でも、じゅうぶんまわっている

ここで、そっと考えてみたいことがあります。

あなたが最近「ちゃんとできなかった」と感じたこと。それは本当に、大きな問題になったでしょうか。

たとえば、少し雑になってしまった掃除。少し遅れてしまった返信。ちょっとだけ手を抜いたごはん。——そのほとんどは、実は誰も気にしていなかったり、ちゃんと日常がまわっていたりするものです。

わたしたちは、自分にだけ厳しい採点をつけてしまいがち。他の人が70点でやっていることを、自分だけ100点でやろうとして、こっそり疲れてしまうのです。

でも、いつも100点でいなくても、暮らしはちゃんと続いていきます。むしろ「70点で、今日もよくやった」と自分に言える人のほうが、長くやさしく、がんばり続けられるのかもしれません。

今日は、”できたこと”に花丸を

もし「ちゃんとしなきゃ」で心がぎゅっとなったら、ひとつ、やさしい習慣を試してみませんか。

一日の終わりに、「今日できたこと」を、ひとつだけ思い出してみるのです。

朝、ちゃんと起きられた。ごはんを食べた。誰かに「ありがとう」と言えた。——どんな小さなことでもかまいません。「こんなの当たり前」と思うようなことにこそ、そっと花丸をあげてみてください。

わたしたちは、できなかったことを数えるのは得意なのに、できたことは見過ごしてしまいがち。だからこそ、意識して「できたね」と自分に声をかけてあげる。それだけで、心の採点表が、少しずつやさしいものに変わっていきます。

そしてもうひとつ。「ちゃんと」を、「まあ、いっか」にゆるめてみる練習も、ときにはいいものです。完璧じゃない自分を、ちょっとだけ許してあげる。その小さなゆるみが、あなたの毎日に、ふっと息のできるすきまをつくってくれます。

おわりに

「ちゃんとしなきゃ」とがんばってきたあなたは、もうじゅうぶん、ちゃんとしています。

これ以上むりに100点をめざさなくても、あなたはあなたのままで、ちゃんと大切なことを大切にできている人です。

今日は、70点の自分に、大きな花丸をひとつ。

「よくやってるね」って、そっと自分に言ってあげてくださいね。


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