「なんだか気持ちがもやもやする」「ずっと座りっぱなしで、からだが重たい」——そんな日はありませんか。
そういう時、わたしがそっとおすすめしたいのが、ほんの少しの「お散歩」です。運動というほど気合を入れなくても大丈夫。ただ、外に出て、ゆっくり歩いてみる。それだけで、心とからだがふわりとほどけていくことがあります。
今日は、そんな「やさしいお散歩」のおはなしを、あなたにお届けしますね。
「歩く」って、こんなにやさしい時間
歩くという動きは、わたしたちがいちばん自然にできることのひとつです。目的地を決めなくてもいいし、何分歩かなきゃ、と数える必要もありません。
足の裏が地面にふれて、また離れて。その繰り返しのリズムには、どこか心を落ち着かせてくれるやさしさがあるように感じます。頭の中がぐるぐるしている時ほど、この単純な動きが、そっと気持ちを「今、この瞬間」に戻してくれるのです。
「歩くと少しすっきりする気がする」——そんなふうに感じたことがある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。無理のない範囲で、からだを動かすことは、心にもやさしく作用してくれることがあるのですね。
いつもより、少しゆっくり
お散歩のコツは、「いつもより、ちょっとだけゆっくり歩く」こと。
通勤や買い物の時は、つい先を急いでしまいますよね。でも、お散歩の時間は、あなたのためだけの時間。急ぐ必要はありません。
歩きながら、ふと空を見上げてみてください。雲の形、風のにおい、木々のざわめき。いつもは通り過ぎてしまうものが、ゆっくり歩くと少しずつ見えてきます。
「あ、この道にこんなお花が咲いていたんだ」
「今日の風は、少しやわらかいな」
そんな小さな発見が、心にちいさな灯りをともしてくれます。スマホはポケットにしまって、五感でまわりを感じてみる。それだけで、お散歩はぐっと豊かな時間になっていきます。
もし歩くのがしんどい日は、玄関先まで出て深呼吸するだけでも十分です。あなたのその日のからだにあわせて、ゆるやかに続けていけたらいいですね。
帰ってきたら、そっと自分をねぎらって
お散歩から帰ってきたら、どうか自分にひと声かけてあげてください。
「今日も、歩いてえらかったね」
「外に出られたね、ありがとう」
たとえ数分でも、外に出て歩けた自分を、そっと認めてあげる。この小さな習慣が、じわじわとあなたの心を支えてくれます。
そして、歩いたあとのお水を一杯。ゆっくり味わって飲むと、からだがよろこんでいるのが感じられるかもしれません。ぬくもりの残る足を、そっと手のひらでさすってあげるのもいいですね。
「ちゃんと歩かなきゃ」とがんばりすぎなくていいのです。気が向いた時に、気が向いた分だけ。それがいちばん、長く続けられるお散歩のかたちだと、わたしは思っています。
おわりに
歩くことは、遠くへ行くためだけのものではありません。ゆっくり歩く時間は、こわばった心とからだを、そっとほどいてくれるやさしいひとときです。
今日、もし少しだけ気持ちに余裕があったら、玄関のドアをあけて、ゆっくり歩き出してみませんか。急がなくて大丈夫。あなたのペースで、一歩ずつ。
その一歩が、あなたの心にやさしい風を運んでくれますように。
無理せず、あなたのままで、ね。
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