【カウンセリング(ベーシック)】スマホをそっと置いて、心にすきまを〜「デジタルデトックス」のやさしいはじめかた〜

カウンセリング〜ベーシック〜

気づけば、手のなかにはいつもスマートフォン。

朝、目が覚めてすぐに画面をのぞいて、寝る直前までなにかを見ている……。そんな一日を過ごしている方も、多いのではないでしょうか。

便利で楽しい道具だからこそ、私たちの心とからだは、知らないうちに少し疲れてしまうこともあります。今日は、そんな毎日にほんの少しの「すきま」をつくる、デジタルデトックスのやさしいおはなしをしてみたいと思います。

いつのまにか、心がいっぱいになっている

スマホを開くと、たくさんの情報が一度に飛び込んできます。ニュース、メッセージ、だれかの楽しそうな写真、次から次へと流れてくる動画。

ひとつひとつは小さくても、こうした情報を受け取り続けていると、心のなかは少しずついっぱいになっていきます。まるで、机の上に紙がどんどん積み重なっていくように。

「なんだか頭が休まらない」「理由はないけれど、そわそわする」——そんなふうに感じるとき、もしかしたら心が「少し休みたいな」とささやいているのかもしれません。

デジタルデトックスというと、なんだか大げさに聞こえるかもしれませんが、むずかしいことではありません。ほんの少しのあいだ、スマホからそっと離れてみる。ただ、それだけのことなのです。

ほんの少しから、はじめてみる

「スマホを見ない時間をつくろう」と思うと、つい「一日じゅう」とか「まる一日」とか、大きな目標を立てたくなるかもしれません。

でも、無理をする必要はまったくありません。まずは、ほんの5分、10分からで大丈夫です。

たとえば——

– ごはんを食べているあいだは、スマホをテーブルから離してみる
– お風呂に入るときは、脱衣所に置いていく
– 寝る前の30分だけ、手の届かない場所に置いてみる

こんなふうに、暮らしのなかに小さな「スマホお休みタイム」をつくってみるのです。

はじめは、手持ちぶさたに感じて、ついスマホに手が伸びてしまうかもしれません。それでも、だいじょうぶ。「あ、また触っちゃったな」と気づけたこと、それ自体がひとつの小さな一歩です。自分を責めずに、また次のタイミングで、そっと試してみてくださいね。

空いた時間に、心がよろこぶことを

スマホから少し離れると、ふしぎと時間がゆっくり流れるように感じることがあります。その空いた時間に、心がほっとすることをしてみましょう。

窓の外の空をながめてみる。あたたかい飲み物を、ゆっくり味わってみる。近くの公園まで、なんとなく歩いてみる。あるいは、ただぼんやりと、なにもしない時間を過ごしてみるのもすてきです。

画面のなかの世界からほんの少し目を離すと、いつもの景色が、少しちがって見えることがあります。窓から差し込む光の色、風の音、鳥の声。そんな小さな「今ここ」に気づくと、心が静かにほどけていくのを感じられるかもしれません。

大切なのは、「スマホを我慢する」ことではなく、「自分にやさしい時間を贈る」という気持ちです。取り上げられるのではなく、自分から手放してみる。そう思えると、少し心が軽くなる気がしませんか。

おわりに

スマホは、私たちの毎日を支えてくれる、とてもありがたい存在です。だからこそ、上手に距離をとりながら、心地よく付き合っていけたらいいですよね。

一日じゅう完璧に離れる必要はありません。ほんの少しの「すきま時間」をつくるだけで、心とからだは、思っている以上にほっとひと息つけるものです。

今日の夜、寝る前のほんの少しだけ、スマホをそっと遠くに置いてみませんか。その静かな時間が、あなたの心にやさしいゆとりを運んでくれますように。

無理をせず、あなたのペースで。それがいちばん、あなたにやさしい方法です。


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