「ちゃんとしなきゃ」——気づけば、そんな言葉が心の中でくり返されていませんか。
仕事も、家のことも、人づきあいも。きちんとやろう、まちがえないようにしよう、と一生懸命がんばっているあなた。その姿は、とても誠実で、まわりからも信頼されているのではないかと思います。
でも、その「ちゃんと」が、ときどき自分を苦しくさせてしまうこともありますよね。今日はそんな心に、そっと寄り添ってみたいと思います。
「ちゃんと」の裏にある、やさしさ
「ちゃんとしなきゃ」と思う気持ちは、けっして悪いものではありません。むしろ、その奥には、あなたのやさしさや責任感がたっぷり詰まっているんです。
人に迷惑をかけたくない。がっかりさせたくない。役に立ちたい。そんな思いがあるからこそ、「ちゃんと」しようとするのですよね。
ただ、その基準がすこしずつ高くなっていくと、いつのまにか「できて当たり前」「これくらいじゃ足りない」と、自分にきびしくなってしまうことがあります。
そして、ちょっとした失敗や、うまくいかなかったことばかりが目について、「わたしはまだまだだ」と感じてしまう。せっかくたくさんできているのに、その部分にはなかなか目が向かないんですよね。
もし心当たりがあったら、まずは「ああ、わたしはこんなにがんばっていたんだな」と、自分の努力にそっと気づいてあげてください。
「7割くらい」で、そっと手をゆるめてみる
いつも100点を目指していると、心はずっと張りつめたままになってしまいます。がんばること自体はすてきですが、ときには少し力をぬくことも、あなたを守る大切な習慣です。
たとえば、こんなふうに考えてみるのはいかがでしょう。
「今日は7割くらいできたら、それで十分」
お皿を全部洗えなくても、メールの返信が明日になっても、部屋が少し散らかっていても。それで世界がひっくり返ることは、そうそうありません。
「まあ、いっか」——この言葉を、口ぐせにしてみるのもおすすめです。最初はちょっと落ち着かないかもしれませんが、くり返すうちに、心がふっとゆるむ瞬間がやってくるかもしれません。
「ちゃんと」しなくても、あなたの価値はまったく変わらないのですから。
がんばった自分に、ねぎらいの言葉を
一日の終わりに、ぜひやってみてほしいことがあります。それは、今日のできなかったことではなく、「できたこと」に目を向けてみること。
朝、起きられた。ごはんを食べた。だれかに「ありがとう」と言えた。ほんの小さなことでかまいません。
そして、心の中でそっとつぶやいてみてください。
「今日も、よくがんばったね」
だれかにかけてもらう言葉もうれしいけれど、自分で自分にかけてあげる言葉には、また違うあたたかさがあります。いちばん近くにいるあなたが、あなたの味方でいてあげること。それが、はりつめた心をやさしくほどいてくれるのだと思います。
おわりに
「ちゃんとしなきゃ」とがんばってきたあなたは、もう十分すぎるほど、ちゃんとしています。だからこれからは、少しずつでいいので、その手をゆるめる練習をしてみてくださいね。
完璧じゃなくても、大丈夫。すこし抜けているところも、ふくめてあなたなのですから。
あなたはあなたのままでいい。今日もそのままの自分に、そっとやさしくしてあげてくださいね。
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