寒くなってくると、どうしても足先からひんやりしてきますよね。
布団に入っても足がつめたくて、なかなか寝つけない。日中もなんだか体が縮こまって、気持ちまでこわばってしまう。そんなふうに感じている方は、きっと少なくないと思います。
今日は、そんな冷えたこころとからだに、やさしく寄り添ってくれる「足湯(あしゆ)」のおはなしをしてみたいなと思います。
足先は、こころとつながっている
足は、一日のあいだずっと体を支えて、いちばん地面に近いところでがんばってくれている場所です。そして心臓から遠いぶん、血のめぐりがとどこおりやすく、冷えを感じやすいところでもあります。
おもしろいもので、足先があたたまると、ふしぎと肩の力がふっと抜けたり、気持ちがほどけていくような感覚が訪れることがあります。「頭ではわかっているのに落ち着かない」というときでも、体の末端からじんわりあたためてあげると、こころのこわばりまでやわらいでいく——そんなふうに、足とこころはそっとつながっているのですね。
全身のお風呂に入るのはちょっと気力がいる、という日でも、足湯ならぐっと気軽。椅子に座ったまま、ぼんやりしながらでもできるのが、うれしいところです。
洗面器ひとつで、はじめられます
やり方は、とてもシンプルです。
洗面器やバケツに、少し熱めに感じるくらい(40〜42度ほど)のお湯をはって、くるぶしのあたりまで足をひたします。あとは、10分ほどそのまま、のんびり過ごすだけ。
お湯がさめてきたら、さし湯をしてあたたかさをキープしてあげてください。お好みで、お気に入りの入浴剤やアロマオイルを一滴たらすと、香りにも包まれて、ちょっとした贅沢なひとときになります。
このあいだ、スマホを見たりせずに、ただ足元のあたたかさを感じてみるのもおすすめです。「あぁ、あったかいな」と、じんわり広がっていく感覚に、そっと意識を向けてみてください。それだけで、ざわついていた気持ちが、すこしずつ静かになっていくのを感じられるかもしれません。
終わったあとは、タオルで足の水気をやさしくふきとって、冷えてしまわないうちに靴下をはくと、あたたかさが長つづきしやすいですよ。
「あたためる時間」を、自分へのごほうびに
足湯のいいところは、「ただあたたまる」だけではなく、「自分のために、ゆっくり時間をとってあげる」という、こころの栄養にもなってくれるところだと思うのです。
一日の終わり、がんばった自分に「おつかれさま」と声をかけながら、足元をあたためてあげる。そのちいさなひとときが、はりつめていた一日を、やさしく区切ってくれます。
のぼせやすい方や、体調が気になるときは、無理のない範囲で。長くやりすぎず、心地よいと感じるくらいでやめておくのが、ちょうどいい塩梅です。
うまくできなくても、毎日できなくても、まったく問題ありません。「ちょっと冷えたな」と思った夜に、ふと思い出してもらえたら、それでじゅうぶんです。
おわりに
冷えは、体だけでなく、こころもきゅっと縮こませてしまうもの。だからこそ、足元からじんわりあたためてあげる時間は、思っている以上に、あなたをほっとさせてくれます。
洗面器ひとつあれば、今夜からでもはじめられます。どうか、無理のない範囲で、自分をいたわる時間として取り入れてみてくださいね。
あたたかい足元から、あなたのこころもほどけていきますように。今日も一日、よくがんばりました。
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