朝、目が覚めたとき。
「なんだか不思議な夢を見たな」「もう内容を忘れちゃった」
そんなふうに、夢はふわりとやってきて、あっという間に消えていってしまうもの。
でも、その夢の中には、あなたの心がそっと伝えたがっている「小さなメッセージ」が、隠れているかもしれません。
今日は、眠りの中に届く夢と、やさしく向き合う「夢日記」のおはなしをしてみたいと思います。
夢は、心からの「そっとした手紙」
日中のわたしたちは、あれこれと考えたり、まわりに気をつかったりと、いつも忙しく過ごしています。そんな「起きているあなた」が気づけなかった気持ちが、眠っている間に、そっと夢というかたちで顔を出すことがあるのですね。
たとえば、うれしかった出来事の余韻。心のどこかに引っかかっていた、小さなモヤモヤ。あるいは、言葉にならないままの願いごと。
夢は、それが「正しい」とか「意味がある」とか、むずかしく考えなくても大丈夫。ただ、「今のわたしは、こんな気持ちを抱えているんだな」と、やさしく気づかせてくれる、心からの手紙のようなものかもしれません。
枕元に、小さなノートを
夢とゆっくり向き合ってみたいなと思ったら、枕元に小さなノートとペンを置いてみるのがおすすめです。
コツは、目が覚めた「すぐ」に書きとめること。夢は、時間がたつほど、砂がこぼれるように記憶から流れていってしまいます。だから、上手にまとめようとしなくていいのです。
– どんな場面だったか
– 誰が出てきたか
– どんな気持ちがしたか
覚えている断片だけでも、ひとことでも大丈夫。「海が出てきた」「なんだかあたたかかった」——そんなメモでじゅうぶんです。
もし何も覚えていない日があっても、それはそれでいいのです。「今日は思い出せなかったな」と、そのまま受け取ってあげてください。焦らず、気楽に続けることが、いちばんのやさしさですから。
「意味」よりも「感じたこと」を大切に
夢日記を続けていると、「この夢にはどんな意味があるんだろう?」と気になることもあるかもしれません。
もちろん、夢の象徴について書かれた本を眺めてみるのも、ひとつの楽しみ方です。でも、いちばん大切にしてほしいのは、辞典に書かれた「答え」よりも、あなた自身がその夢で「どう感じたか」ということ。
同じ「雨の夢」でも、しんみりと寂しく感じる人もいれば、やさしく心が洗われるように感じる人もいます。その感じ方こそが、今のあなたの心のありようを、そっと映し出しているのですね。
ノートを何日か読み返してみると、「最近、こういう気持ちが多いな」と、ゆるやかな流れが見えてくることもあります。それは、あなたが自分自身と、少しずつ仲良くなっていくサインなのかもしれません。
おわりに
夢は、眠りの中でそっと届く、心からのやさしいおたより。
上手に読み解こうとしなくても、意味を決めつけなくても大丈夫です。
「こんな夢を見たんだな」
「こんなふうに感じたんだな」
そうやって、ただありのままに受けとってあげるだけで、あなたはあなた自身の心に、そっと寄り添えているのだと思います。
今夜眠るとき、どうか安らかな夢がおとずれますように。
そして、どんな夢を見ても——あなたはあなたのままで、大丈夫ですよ。
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