「わたしのことは、あとでいいから」
気づけば、そんなふうに自分の気持ちを後ろに置いてしまうこと、ありませんか?
家族のこと、仕事のこと、まわりの人のこと。だれかのために動いているうちに、いつのまにか自分のことは一番最後になってしまう。そして一日の終わりに、「あれ、わたしは今日、何がしたかったんだっけ?」と、ふと立ち止まる。
今日は、そんなふうに「自分を後回しにしてしまう」あなたへ、そっと寄り添うおはなしをしたいと思います。
「後回し」は、あなたのやさしさの証かもしれません
まず、知っておいてほしいことがあります。
いつも自分を後回しにしてしまうのは、あなたが冷たいからでも、意志が弱いからでもありません。むしろ、まわりの人の気持ちに気づける、やさしくて思いやりのある人だからこそ、なのです。
「あの人が困っていないかな」
「わたしが我慢すれば、まるくおさまるかな」
そんなふうに、自然とまわりを優先できるのは、あなたのすてきな一面です。だから、そんな自分を責めないでほしいのです。
ただ、そのやさしさをいつも外側にばかり向けていると、少しずつ、自分の心のコップが空っぽになってしまうことがあります。人に注ぐための水も、まずは自分のコップに水があってこそ。あなた自身を満たすことは、けっしてわがままではないのです。
「わたしは、どうしたい?」と、そっと聞いてみる
自分を大切にする、といっても、いきなり大きなことをする必要はありません。まずは、小さな問いかけから始めてみませんか。
たとえば、何かを選ぶ場面で、
「みんなはどう思うかな」の前に、
「わたしは、どうしたい?」
と、心の中でそっと聞いてみるのです。
飲み物を選ぶとき。休みの日の過ごし方を決めるとき。ほんの小さなことでかまいません。長いあいだ自分を後回しにしてきた人ほど、最初は「自分がどうしたいか、よくわからない」と感じるかもしれません。それでも、だいじょうぶ。すぐに答えが出なくても、問いかけること自体に、大きな意味があります。
「わたしの気持ちも、ここにあるよ」
そう自分に伝えてあげるだけで、心はほんの少し、ほっとゆるむものです。
まずは、自分に「おつかれさま」を
もうひとつ、今日から始められることがあります。
それは、一日の終わりに、自分自身に「おつかれさま」と声をかけてあげること。
だれかにねぎらってもらえなくても、あなたが今日がんばったことを、あなただけは知っています。誰よりもそばで、あなたを見てきたのは、あなた自身なのですから。
そっと胸に手を当てて、「今日もよくやったね」とつぶやいてみる。それだけで、後回しにしてきた自分の気持ちを、そっとすくいあげてあげられます。
もし、手のひらのあたたかさを感じながらそうしてみると、じんわりと心がほどけていくのを感じられるかもしれません。忙しい毎日の中で、ほんの一分でいいので、自分にやさしくする時間をつくってみてくださいね。
おわりに
いつも自分を後回しにしてしまうのは、あなたがやさしい人だから。そのやさしさを、どうか自分自身にも、少しずつ向けてあげてください。
– 「わたしは、どうしたい?」とそっと問いかけてみる
– 小さな選択から、自分の気持ちを大切にしてみる
– 一日の終わりに、自分に「おつかれさま」を
すべてを一度にやろうとしなくてだいじょうぶ。ひとつでも、できそうなことから始めてみてくださいね。
あなたの気持ちは、いつだって、ちゃんと大切にされていいものです。だれかのためにやさしくあれるあなたが、これからは自分にも、そっとやさしくなれますように。
あなたはあなたのままで、じゅうぶんがんばっています。今日も、ここまで読んでくれてありがとう。
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