「なんだか気持ちがざわざわする」
「一日のあいだに、いろんなものを受け取りすぎた気がする」
そんなふうに感じる日は、だれにでもありますよね。人と会ったり、たくさんの情報にふれたり。知らず知らずのうちに、心にもからだにも、こまごまとしたものが積もっていくものです。
今日は、そんなときにそっと役立つ、レイキに伝わる「乾浴(けんよく)」という、やさしい所作についてお話ししたいと思います。
「乾浴」って、どんなもの?
乾浴とは、その名のとおり「乾いたお風呂」。お水を使わずに、手のひらでからだをすーっと払うようにして、気持ちを整えていく、レイキの中に伝わる古くからの所作です。
むずかしい道具はいりません。使うのは、あなたの両手だけ。
昔の人も、なんとなく気分をすっきりさせたいとき、手で肩や腕を払ったり、洋服のほこりをはらうような仕草をしたことがあるのではないでしょうか。乾浴も、それによく似た、とても自然でシンプルな動きなのです。
「よし、いったんリセットしよう」——そんな小さな区切りをつけたいときに、そっと寄り添ってくれる時間だと思っていただけたらうれしいです。
おうちでできる、やさしい乾浴のながれ
では、実際のながれを、ゆっくりご紹介しますね。立っていても、座っていても大丈夫です。まずは軽く背すじをのばして、ひと呼吸ととのえましょう。
**① 右手を、左の肩へ**
右の手のひらを、左の肩のあたりにそっと置きます。そこから、腕の外側を通って、指先のほうへ、すーっと払いおろします。
**② 反対も同じように**
今度は左手を右の肩に置いて、同じように腕の外側を、指先まですーっと。
**③ もう一度、肩から反対の腰へ**
右手を左肩にあてて、今度はななめに、右の腰のあたりまで、からだの前を斜めに払いおろします。左手も同じように、反対側へ。
この一連の動きを、ゆったりとした気持ちでおこなってみてください。強くこする必要はありません。ふわっと、なでるくらいでちょうどいいのです。
払いながら、心の中で「おつかれさま」「ありがとう」とつぶやいてみるのもおすすめです。自分のからだを、まるで大切な友だちをいたわるように、やさしく手当てしてあげる。そんなイメージで十分です。
「整えるつもり」で、じゅうぶん
乾浴のいいところは、「うまくやろう」としなくてもいい、というところ。
手のひらでからだを払うたびに、こまごまとした気がかりや、こわばりが、すこしずつほどけていく——そんなイメージを、そっと思い描くだけで大丈夫です。効果を厳密に確かめようとしなくても、「なんだかすっきりした気がするな」くらいの、ゆるやかな感覚で受けとってみてくださいね。
一日のはじまりに、しゃきっとしたいとき。
外から帰ってきて、ほっとひと息つきたいとき。
夜、ねむる前に、その日一日を手放したいとき。
どんなタイミングでも、あなたが「今かな」と感じたときが、いちばんいいタイミングです。ほんの一〜二分、手を動かすだけ。忙しい毎日の中でも、こっそり続けられるのがうれしいところですね。
そして、なにより大切なのは、自分のからだに手をふれて、いたわる時間をもつこと。その所作そのものが、心をやさしく落ち着かせてくれるように思います。
おわりに
今日は、レイキに伝わる「乾浴(けんよく)」のおはなしをお届けしました。
水を使わず、手のひらだけで、からだと心をそっと整えていく——とても素朴で、けれどあたたかな所作です。うまくできるかどうかは、まったく気にしなくて大丈夫。あなたが自分自身を「おつかれさま」といたわる、その気持ちがなによりの手当てになります。
ざわざわした日も、そうでない日も。あなたの手のひらは、いつでもそばにあります。
どうか、今日もあなたが、あなたのままで、おだやかに過ごせますように。
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