ついカッとなってしまって、あとから「どうしてあんな言い方をしたんだろう」と落ちこんでしまう。
イライラしている自分が、なんだか大人げなくて、嫌になってしまう。
そんなふうに、自分の「怒り」に悩んでいる方は、意外とたくさんいらっしゃいます。今日は、そんなあなたに、少しだけ肩の力が抜けるようなおはなしをお届けできたらと思います。
怒りは「悪い感情」ではありません
わたしたちはつい、「怒り」を悪いもの、なくすべきものだと思ってしまいがちです。
でも、怒りという感情そのものは、決して悪者ではないのです。
怒りは、あなたの心が「これはつらい」「大切にしてほしかった」と、一生けんめい教えてくれているサインのようなもの。
言ってみれば、心の中の「非常ベル」のようなものかもしれません。
ベルが鳴ること自体は、悪いことではありませんよね。
「あ、いま何かに困っているんだな」と気づかせてくれる、大切な合図なのです。
だからまずは、「怒ってしまう自分」を責めるのを、少しだけお休みしてみませんか。
怒りを感じたということは、それだけあなたが何かを一生けんめい抱えていた、という証でもあるのです。
怒りの「奥」には、べつの気持ちがかくれている
カウンセリングの世界では、怒りは「二次感情(にじかんじょう)」と呼ばれることがあります。
つまり、怒りの下には、もっと本当の気持ちがかくれていることが多い、ということです。
たとえば――
– 本当は「悲しかった」
– 本当は「わかってほしかった」
– 本当は「不安でこわかった」
– 本当は「疲れて、もう限界だった」
こうした素直な気持ちを、うまく言葉にできないとき、心はそれを「怒り」というかたちで表に出すことがあるのです。
ですから、イライラしたときは、心の中でそっと問いかけてみてください。
「わたしは、本当はどんな気持ちだったのかな?」と。
すぐに答えが見つからなくても大丈夫。
「怒りの奥に、べつの気持ちがあるのかもしれない」と知っているだけで、感情との向き合い方は、少しずつやわらかくなっていきます。
怒りがわいたとき、そっとできること
もしイライラの波がやってきたら、こんなふうに過ごしてみるのはいかがでしょう。
**ひと呼吸、置いてみる**
すぐに言い返したくなったら、心の中で「1、2、3」と数えてみましょう。ほんの数秒でも、そのあいだに気持ちが少しだけ落ち着くことがあります。
**その場から、そっと離れる**
「ちょっとお手洗いに」と席を立ったり、窓の外を眺めたり。物理的に距離をとることで、心にも余白が生まれます。
**あとで、気持ちを書き出してみる**
落ち着いたころに、ノートに「本当はこう感じていた」と書いてみる。誰にも見せなくていい、あなただけの気持ちの整理です。
どれもうまくできなくても、大丈夫。
「今日はできなかったな」という日があっても、それもまた、あなたのペースです。
まとめ〜怒る自分も、あなたの一部〜
怒ってしまう自分を、どうか嫌いにならないでください。
その怒りは、あなたが何かを大切に思い、一生けんめい生きてきた証でもあるのです。
怒りをすぐに消そうとしなくても、いいのです。
ただ「あ、いま怒っているな」「本当はさみしかったのかもな」と、そっと気づいてあげるだけで、心は少しずつほどけていきます。
もし、ひとりで抱えるのがつらいときは、誰かに気持ちを話してみるのも、やさしい選択のひとつです。
怒る自分も、落ちこむ自分も、ぜんぶひっくるめて、あなたはあなたのままでいいのですから。
今日も、ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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