【認知症ケア】残暑期こそ注意したい認知症高齢者の夜間不穏と脱水対策のコツ

認知症ケア

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「まだこんなに暑いの?」残暑が認知症ケアに与える影響

8月下旬になっても厳しい暑さが続くこの時期、「日中は落ち着いているのに、夜になると急に落ち着かない様子になる」「以前より夜中に起きて歩き回るようになった」といったご相談が増えてきます。実は、この時期特有の「残暑バテ」が、認知症の方の夜間の不穏行動と関係していることが少なくありません。

暦の上では秋が近づいていても、体感としては真夏と変わらない暑さが続きます。この気温と体調のギャップが、ご本人にもご家族にも思った以上の負担をかけているのです。今回は、残暑期に見られやすい夜間の不穏と脱水の関係、そしてご家庭でできる対策について一緒に考えていきましょう。

なぜ残暑期に夜間の不穏行動が増えやすいのか

体内の水分バランスの乱れ

高齢の方は喉の渇きを感じにくくなる傾向があり、認知症があるとさらに「水分をとる」という行為そのものを忘れてしまうことがあります。日中の発汗で失われた水分が補われないまま夜を迎えると、軽い脱水状態になり、それが落ち着かなさや軽い意識の混乱として表れることがあります。

寝苦しさによる睡眠の質の低下

残暑期は夜間も気温が下がりにくく、寝室の温度や湿度が高いままになりやすい時期です。眠りが浅くなることで中途覚醒が増え、目が覚めたときに時間や場所の感覚がつかみにくくなり、不安から動き回ってしまうケースも見られます。

夏バテによる体力・食欲の低下

暑さで食欲が落ち、栄養や水分の摂取量が全体的に減ることで、日中の活動量が下がり、生活リズムが乱れやすくなります。この積み重ねが、夜間の不穏さにつながっていくことがあります。

今日からできる脱水対策

「時間を決めて」水分をとる工夫

喉の渇きを感じにくい方には、「〇時になったらコップ一杯」というように時間を目印にした声かけが効果的です。時計や置時計のアラームを利用したり、決まった時間にお茶の時間を設けたりすることで、無理なく水分摂取の習慣をつけやすくなります。

経口補水液や麦茶を活用する

汗をたくさんかいた日は、水だけでなく、塩分やミネラルを含む経口補水液や麦茶を取り入れるのもひとつの方法です。市販の経口補水液はゼリータイプなど飲みやすい形状のものもあり、好みに合わせて選べます。

食事からも水分を補う

スイカやきゅうり、冷やしうどんなど、水分を多く含む食材を取り入れることで、飲み物が苦手な方でも自然に水分補給ができます。見た目や香りで食欲を刺激することも、この時期は大切なポイントです。

夜間の快眠のためにできる環境調整

寝室の温度・湿度を整える

エアコンや扇風機を上手に使い、寝室の温度は26〜28度程度、湿度は50〜60%程度を目安に調整してみましょう。冷房が苦手な方には、冷感素材の寝具やタオルを活用するのもおすすめです。直接肌に風が当たり続けないよう、風向きにも配慮するとより安心です。

日中の活動量を保つ

涼しい時間帯に短い散歩をしたり、室内で簡単な体操を取り入れたりすることで、日中の活動量を確保し、夜の自然な眠気につなげやすくなります。無理をせず、涼しい室内でできる範囲から始めてみてください。

見守りセンサーの活用

夜間に一人で動いてしまうことが心配な場合は、離床センサーや見守りセンサーを取り入れることで、ご家族の負担を軽減しながら安全を確保できます。転倒や外出のリスクに早めに気づける点も安心材料になります。

ご家族自身の体調管理も大切に

残暑期は介護をするご家族自身も疲れが出やすい時期です。ご本人の水分・室温管理に気を配ると同時に、ご自身の休息時間も意識的に確保してください。無理を重ねず、デイサービスや訪問介護など、利用できる支援は積極的に活用することをおすすめします。

まとめ

残暑期は、気温の高さと体力の消耗が重なり、認知症の方の夜間の不穏行動が目立ちやすくなる時期です。水分補給のタイミングを決める、寝室の温湿度を整える、日中の活動量を保つといった小さな工夫を積み重ねることで、ご本人の穏やかな時間を少しずつ増やしていけるかもしれません。まずは今日の水分チェックと寝室の温度確認から、始めてみてはいかがでしょうか。

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