夕方、ふと空を見上げたとき、オレンジやピンク、むらさきがまざりあった、なんともいえない色に出会うことがありますよね。
「わぁ、きれい」
そう思って足をとめた瞬間、なんだか胸のあたりが、ふっとほどけていく。そんな感覚を味わったことはありませんか。
今日は、そんな「夕暮れの空」と過ごすひとときについて、ゆっくりお話ししていけたらと思います。
夕焼けは、一日をがんばったあなたへのごほうび
夕焼けって、毎日おなじ色ではないんですよね。
濃いオレンジの日もあれば、うすいピンクにそまる日もある。雲の形や、その日の空気によって、まったくちがう表情を見せてくれます。
しかも、あの美しい色が見られるのは、ほんの短い時間だけ。だからこそ、たまたま出会えたとき、なんだか特別なプレゼントをもらったような気持ちになります。
考えてみれば、その夕焼けを見上げているあなたは、朝からずっと、いろんなことをがんばってきたはず。
お仕事をした人も、家のことをした人も、なんとなく気持ちが乗らないまま一日を過ごした人も。どんな一日であっても、ちゃんとここまでやってきました。
夕暮れの空は、そんなあなたに「今日も、おつかれさま」と、そっと声をかけてくれているのかもしれません。
「沈んでいく」ことは、終わりじゃない
夕焼けのあと、お日さまはゆっくりと地平線のむこうへ沈んでいきます。
その様子をながめていると、少しさみしい気持ちになる方もいるかもしれませんね。
でも、お日さまは消えてしまうわけではありません。地球のむこう側では、これからちょうど朝をむかえる場所があって、そこでは新しい一日がはじまろうとしています。
沈むことは、終わりではなくて、めぐっていくこと。
わたしたちの毎日も、きっと同じなのかもしれません。
うまくいかなかった一日も、悲しいことがあった日も、夜がくればいったんおしまい。そして、また新しい朝がやってきます。
「今日はここまで。あとは、ゆっくり休んでいいよ」
夕暮れの空は、そんなふうに、一日の区切りをやさしく教えてくれているように感じます。
夕焼けと過ごす、ちいさな習慣
もし夕方に少しだけ時間があったら、こんなふうに過ごしてみるのはいかがでしょう。
まずは、窓ぎわに立ったり、ベランダに出たりして、空を見上げてみてください。お散歩の途中でも、駅までの道でも、どこでも大丈夫です。
そして、ゆっくりと深呼吸をひとつ。
鼻から息を吸って、空の色を、目にいっぱいうつしてみます。吐くときには「今日も、よくがんばったな」と、心のなかでそっとつぶやいてみてください。
このとき、無理に前向きな気持ちになろうとしなくても大丈夫です。うまくいかなかったことを思い出しても、それはそれで、そのままにしておきましょう。
ただ空を見上げて、色をながめて、息をする。それだけで十分です。
もし、色がどんどん変わっていくのを見られたら、なおうれしいですね。ついさっきまでオレンジだった空が、いつのまにか青むらさきになっている。そのうつろいを、ぼーっとながめる時間は、心をやさしくゆるめてくれます。
おわりに
夕暮れの空は、毎日わたしたちのそばにあって、ただ静かに、うつくしい色を見せてくれています。
見上げるか見上げないかは、あなたしだい。でも、もし今日、ふと空が目にとまったら、それはきっと、ちょっと立ちどまってひと息つくタイミングなのかもしれません。
がんばった一日の終わりに、空はいつでも、あなたを迎えてくれています。
今日の夕焼けは、どんな色でしょう。よかったら、そっと見上げてみてくださいね。
あなたはあなたのままで、今日もじゅうぶん、よくやりました。
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