こんにちは。「癒しの庵〜ライトステーション〜」へようこそ。
だれかに何か言われたとき、ほんとうは戸惑っていたり、ちょっと傷ついていたりするのに、気づけば「あはは」と笑ってその場をやり過ごしていた——そんな経験は、ありませんか。
いやなことを言われても笑顔。困っていても笑顔。心の中はざわざわしているのに、顔だけはにっこり。気づけば「笑ってごまかす」が、あなたのくせになっているのかもしれません。
きょうは、そんなふうにほんとうの気持ちにそっとふたをしてしまう心に、やさしく寄り添うおはなしをしてみたいと思います。
その笑顔は、あなたがずっと守ってきたもの
まず、お伝えしたいことがあります。笑ってごまかすのは、けっして「弱さ」でも「ずるさ」でもありません。
むしろ、それはあなたがこれまで、まわりとの関係をこわさないように、その場の空気をあたたかく保とうと、けんめいに工夫してきたやり方なのだと思うのです。
笑っていれば、角が立たない。笑っていれば、相手を困らせない。笑っていれば、自分の弱いところを見せずにすむ。
そうやってあなたは、笑顔という「やわらかい盾」で、自分の心をそっと守ってきたのかもしれません。だからどうか、そのくせを責めないであげてください。それは、あなたが優しい人であることの、ひとつの証でもあるのですから。
笑顔の下の気持ちに、こっそり気づいてあげる
とはいえ、笑ってふたをした気持ちは、消えてなくなるわけではありません。行き場をなくして、心の奥にそっと溜まっていくこともあります。
そんなときに試してほしいのは、笑顔をやめることではなく、笑ったあとで自分にこっそり問いかけてあげることです。
たとえば、その場をやり過ごしたあと、ひとりになった夜に。
「さっき、ほんとうはどう感じていたのかな?」
「ちょっと、いやだったのかもしれないね」
「ほんとうは、悲しかったのかもね」
だれに言う必要もありません。声に出さなくても大丈夫。ただ、自分だけがその気持ちに気づいていてあげる。それだけで、心はふしぎと、少し軽くなっていくものです。
ふたをした気持ちがいちばんつらいのは、だれにも——自分にすら——気づいてもらえないときなのかもしれません。だからまずは、あなたがあなたの気持ちの、いちばんの理解者になってあげてくださいね。
少しずつ、ほんとうの表情を出してみる
もし、ほんの少しだけ勇気が出せそうなら、安心できる人の前で、笑顔以外の表情を出してみるのもいいかもしれません。
「実は、ちょっと困ってて」
「ほんとは、それ苦手なんだ」
そんなふうに、ほんの一言だけ。うまく言えなくても、声が小さくなってもかまいません。大切なのは上手に伝えることではなく、笑顔以外の自分を、ほんの少しだけ外に出してみることです。
きっと最初はぎこちないと思います。心臓がどきどきするかもしれません。でも、それを受けとめてくれる人は、あなたが思っているよりも、ちゃんといるものです。
そして、もしまだ人に見せるのがこわいなら、ノートに書き出したり、ここでご紹介しているセルフケアで自分をいたわったりするところから始めても、じゅうぶんです。あなたのペースで、少しずつで大丈夫ですよ。
おわりに
笑ってごまかしてしまう自分を、どうか嫌いにならないでください。それはあなたが、まわりを大切に思ってきた優しさの形です。
でも、そのやさしさを、これからは少しだけ自分にも向けてあげませんか。笑顔の下にある小さな気持ちに、そっと「気づいてるよ」と声をかけてあげる。それだけで、心はずいぶんと楽になっていくはずです。
無理に笑わなくていい日があってもいい。ほんとうの気持ちを、ちょっとくらいこぼしてもいい。
あなたはあなたのままでいい。きょうも、ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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